国立天文台、すばる望遠鏡のカメラで撮影した長い尾の「アイソン彗星」を掲載
国立天文台、すばる望遠鏡のカメラで撮影した長い尾の「アイソン彗星」を掲載
国立天文台(NAOJ)は18日、ハワイに設置されている、すばる望遠鏡のカメラで撮影した「アイソン彗星」の姿を、公式サイトに掲載した。
「アイソン彗星」は、木星軌道の外側、太陽から約7億8千万kmの距離で発見された彗星。太陽系の外殻にあるとされる「オールトの雲」から飛来して、軌道の特性から最初で最後の太陽系への接近となる。太陽表面への最接近距離は約80万kmとされ、観測可能なエリアでは明るく見えることが予測されている。
今回の撮影は、すばる望遠鏡に新搭載された世界最高レベルの超広視野主焦点カメラHyper Suprime-Cam(ハイパー・シュプリーム・カム、HSC)によって行われた。長く尾を引く彗星の様子が鮮明に捉えられている。
日本での観測は、12月初旬の2週間が絶好のチャンス。日の出前の東~東南東の地平線近くで観測できるという。なお、ニコニコ生放送:GINZAでは、彗星の様子を生放送する「みんなで一緒にアイソン彗星を観測しよう」を放送する(関連記事)。