NICT、「きずな」で3.2Gbpsの衛星伝送に成功
NICT、「きずな」で3.2Gbpsの衛星伝送に成功
独立行政法人 情報通信研究機構(NICT)は、超高速インターネット衛星「きずな」(WINDS)を使用した超高速データ伝送実験において、世界最高速となる3.2Gbpsの広帯域伝送を実現するとともに、世界初となる4K映像非圧縮伝送に成功したと発表した。
同機構は、「きずな」搭載中継器の1.1GHz伝送帯域内に16波の16APSK多値変調信号を、周波数多重化することにより、打上げ時の通信容量の約5倍となる3.2Gbpsの衛星伝送を実現した。また、NICTが研究開発した「マルチチャネル映像伝送コーデック」を使って「きずな」のIP衛星伝送プロトコルを組み込むことで、4K超高精細映像非圧縮伝送にも成功した。
同機構は今後、周波数資源の有効利用を進めるため、同一周波数帯域を使ったさらなる広帯域伝送の実現に向けた検討に取り組むとコメントしている。