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モバイルオンリーの情報戦略を考える(1)

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モバイルオンリーの情報戦略を考える(1)


モバイルオンリーの情報戦略を考える(1)

2014年07月22日
TEXT:小川 浩(シリアルアントレプレナー)


最近、iPhoneでアプリをダウンロードしていない。かれこれ半年はなんのアプリもインストールしていない。ほぼ興味がない――いや、全然ないからだ。

ではWebを閲覧しているかというと、そうでもない。仕事以外でiPhoneを使う際は、特定のアプリしか起動していないことに気づいた。僕が常用しているアプリは、


・Facebookアプリ(惰性で開く)
・Facebookメッセンジャー(LINEよりも愛用している)
・Google Maps(最近はAppleのマップもたまに使う)
・Amazonアプリ(日常品はすべてAmazon先生で買う)
・Kindleアプリ(ゲームするくらいなら本を読む)
・メールアプリ(日常のメールの8割はモバイルで処理する)
・SMS(僕はiMessengerが大好きだ)
・Revolverアプリ(自社アプリだ、使わないわけがない)

がメイン。次に、

・モバイルiWorks
・iTunes
・LINE

といった具合で、じつにおもしろくもない使い方をしている。

ニュースを読む際にアプリは使っていない。メディアはたいていスマートフォンに最適化している(読みやすいWebサイトはまだ少ないが)ので、ホーム画面に追加して都度開く。つまり、Webブラウザを使っている。

最近では自社でスマートフォンサイトをつくるサービス(Dino.vc)をリリースしたので、自分のWebサイトの更新を日課にしているのだが、Dinoはまだアプリ化はしていないので、やはりWebブラウザを使う。FacebookページやTwitterに自動投稿しているので、情報のアップはたいてい一回ですむ。

入浴中か就寝時以外はつねにiPhoneを離さない僕は相当なネットジャンキーだと思うが、使い方そのものは上記のようにシンプルそのものである。

思うのだが、インターネットサービスというものは、非常に細分化・分散化している。インターネットにおいてコンテンツをつくり発信する人・モノのことを昔はメディアと呼んだが、最近では当該メディア(発信者のWebサイト)を訪れることは少なく、FacebookやTwitter、まとめサイト、キュレーションアプリなどで記事ごとに読まれている。

いまではLINEでもTwitterでもFacebookでも、とにかくメジャーなアプリはすべてアプリ内ブラウザを有しており、Safariなどの汎用Webブラウザに読者を飛び出させたりはしない。

これは僕が2006年頃から主張していたフィードの世界、ソーシャルストリームの世界そのものだ。情報を読ませるメディアが大事なのではなく、発信したあとで伝搬させる仕組みが重要なのであり、Webサイトのデザインに凝るよりも、フィードされた先のデバイスやサービスでいかに読み手を引きつけるコンテンツになっているかを考える時代だ。

今後ますます増えてくるであるモバイルオンリー世代に向けた情報発信については、いままでとは明らかに違うアプローチが必要だ。考察をしばらく続けてみよう。

iPhone5s
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小川浩氏近影

[筆者プロフィール]
おがわ・ひろ●シリアルアントレプレナー。著書に『ビジネスブログブック』シリーズ(毎日コミュニケーションズ)、『Web2.0BOOK』(インプレス)、『仕事で使える!「Twitter」超入門』(青春出版社)、『ソーシャルメディアマーケティング』(ソフトバンククリエイティブ/共著)などがある。
twitter:http://www.twitter.com/ogawakazuhiro
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