NEC、次世代ベクトル型スーパーコンピュータの開発を開始
NEC、次世代ベクトル型スーパーコンピュータの開発を開始
日本電気株式会社は、スーパーコンピュータ「SX-ACE」の後継機に該当する次世代ベクトルマシンの開発を開始したことを発表した。現行機との比較で、ラックあたり10倍以上の性能(標準ラックでの比較)、システムの最大性能では100倍以上に相当する数十ペタフロップスクラスの処理性能向上(最大構成での比較)を目標としている。発売予定は2017年。
今回発表された開発にあたり、同社では「SX-ACE」で培った技術を活かし、さらなる省電力/省スペース化にも取り組む。同一性能時で比較した場合に、消費電力10分の1以下/設置面積30分の1以下が目標。これが実現されることで、これまで従来機の設置では10名ほどで使用する会議室程度のスペースが必要とされたが、次世代ベクトルマシンでは事務机ほどの利用スペースに抑えることができる。さらに同社では、ベクトル技術がビッグデータ市場で利用拡大されることも想定。これに対応すべく、研究者の個人利用から、データセンターでの利用まで、さまざまな用途に応じた幅広い性能のラインナップ提供が予定されている。