EIZO、DCI 4K対応の映像制作向け31.1型モニタ
EIZO、DCI 4K対応の映像制作向け31.1型モニタ
EIZO株式会社は、31.1型のカラーマネージメント液晶ディスプレイ「ColorEdge CG318-4K」を、2015年3月20日に発売する。TV放送や映画などの映像制作市場向けモデルで、米国のデジタルシネマ規格に準拠するDIC 4K解像度(4096×2160pixels)に対応。デジタルシネマ向け色域のDCI-P3を98%カバーし、その他の放送規格であるRec.709、EBU、SMPTE-Cは100%カバー。Adobe RGBカバー率は99%が実現されている。価格はオープンで、参考価格としてのEIZOダイレクト販売価格は54万円(2014年11月18日時点での価格)。
本製品には、専用のカラーマネージメントソフト「ColorNavigator 6」やモニタ管理ソフト「ColorNavigator NX」が用意されており、内蔵キャリブレーションセンサーで高精度な表示調整が可能。あらかじめ設定したタイミングで定期的に自動再調整が行われ、目的に合った最適な表示を維持できる。Adobe RGB/sRGB/カスタム/Calibration(CAL)に加え、EBU、Rec.709、SMPTE-C、DCIで定められた色域およびガンマを再現するカラーモードも備えており、前面スイッチで容易に切り替えが可能。Rec.2020の色域を選択することもでき、本製品の色域で最大限での再現を行える。
ノングレアタイプのIPSパネルが採用されており、標準輝度は350cd/平方メートル、標準コントラスト比は1500:1、標準応答速度は9ms(中間階調域)で、視野角は水平/垂直ともに178度。映像用インターフェイスには、DCI 4K/60P表示が可能なDisplayPort×2系統と、4K/30Pまで対応するHDMI×2系統を採用している。モニタ制御用のほか、ハブ機能としてのUSB 3.0ポートも3基を実装。10bit入力対応/特定の色をRGB立体上で個別調整できる3D-LUTの搭載/HDMI接続で利用できるセーフエリアマーカー機能/画面の表示均一性を保つデジタルユニフォミティ補正回路/工場出荷時の1台ごとのRGB全階調調整なども特徴となっている。本体サイズは735(幅)×434〜583(高さ)×245(奥行)mmで、製品には遮光フードなどが標準付属。