トヨタ、燃料電池関連の特許実施権を無償で提供
トヨタ、燃料電池関連の特許実施権を無償で提供
トヨタ自動車は6日、同社が単独で所有する燃料電池関連の特許の実施権を無償で提供すると発表した。同社は昨年12月に燃料電池車「MIRAI」を世界に先駆けて発売しているが、今回の対応を「燃料電池自動車導入の初期段階において普及に貢献するため」としている。
無償提供されるのは、約5680件(審査継続中を含む)の燃料電池関連特許の実施権。燃料電池スタック、高圧水素タンク、燃料電池システム制御などの燃料電池システムの特許は、市場導入の初期(2020年末)の特許実施権を無償とし、水素ステーション関連の特許は、水素ステーションの設置・運営を行う場合は期間の限定なく無償とする予定。
特許を実施したい場合は、トヨタと具体的な実施条件などについて個別協議を行ったうえで契約書を締結するという流れになる。同社は燃料電池車の普及を優先し、他の自動車メーカーやエネルギー会社などと協調した取り組みを重視し、水素社会の実現に積極的に貢献していきたいとしている。