JAXA、30m解像度の全世界標高データを無償公開
JAXA、30m解像度の全世界標高データを無償公開
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、陸域観測技術衛星「だいち(ALOS)」による観測画像を使って整備した全世界の標高データセット(30mメッシュ版)の無償で公開すると発表した。当初は日本を含む東アジア、東南アジア域から公開を開始し、順次、全世界の陸地(緯度82度以内)に拡大する予定だ。
同データセットは、全世界の陸地の起伏を水平方向30mの細かさで表現できるもので、株式会社NTTデータが提供する「全世界デジタル3D地形データ」の標高データセット(5mメッシュ版)をベースとして作成している。5mメッシュ版は、全世界規模で整備される標高データセットとして世界最高精度を持つもので、今回JAXAが提供する30mメッシュ版としての高さ精度も世界最高水準であるという。同データセットは科学研究分野や教育、地理空間情報を活用した民間サービスでの利用が期待されている。