NICTとMTI、フェーズドアレイ気象レーダの豪雨情報を配信するAndroidアプリを提供開始
NICTとMTI、フェーズドアレイ気象レーダの豪雨情報を配信するAndroidアプリを提供開始
国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)は、株式会社エムティーアイ(MTI)との共同研究で、フェーズドアレイ気象レーダの観測データを配信する実証実験を開始すると発表した。NICTは大阪大学吹田キャンパスに設置したフェーズドアレイ気象レーダで観測される3次元降雨データをリアルタイムに処理し、MTIは、そのデータを利用するAndroidアプリ「3D雨雲ウォッチ~フェーズドアレイレーダ~」を開発してデータ配信を行う。アプリはGoogleマップから無料でダウンロード可能で、iOS/Apple Watch版は8月以降に提供予定。
同アプリは、30秒ごとの3次元降雨分布をアニメーションで表示するほか、ユーザーの現在地上空の雨量を通知することで、ゲリラ豪雨の早期検出の可能性を探る。ユーザーの現在地またはユーザーが登録したMY地点において10km×10km範囲内の上空に溜まる雨量がしきい値を超えたときに、プッシュ通知による知らせが届き、その後の上空の雨量変化や、WebGLを用いた過去10分間の3次元アニメーション(20フレーム)を表示できる。
両社は同アプリの利用者の意見収集等を行う実証実験を、7月21日から10月30日までの約3か月間に実施する。対象地域は、大阪府吹田市を中心とする80km×80km領域。
両社は同アプリの利用者の意見収集等を行う実証実験を、7月21日から10月30日までの約3か月間に実施する。対象地域は、大阪府吹田市を中心とする80km×80km領域。