書体などに関する10年分の記事をまとめた書籍「アイデア・ドキュメント 文字とタイポグラフィの地平」
書体などに関する10年分の記事をまとめた書籍「アイデア・ドキュメント 文字とタイポグラフィの地平」
株式会社誠文堂新光社は、11月5日に「アイデア・ドキュメント 文字とタイポグラフィの地平」を発売した。「アイデア・ドキュメント」とは、デザイン誌「アイデア」に掲載された記事を厳選し、テーマ別に再編集したシリーズ。本書では、2000年以降に掲載されたタイポグラフィと和文書体に関する約30本の記事が再録されている。A4判変型で432ページ。
デジタル技術の革新によってデザイン環境がDTPへと移行した1990年代半ば以降には、国内外でタイポグラフィへの関心がより一層高まり、デザイン誌でも数多くの事例や研究が紹介された。本書は、その中でも古今東西のタイポグラフィについての考察や、和文書体および日本語タイポグラフィの歴史研究とレポート、タイポグラフィについてのブックガイドなどを中心に収録している。
主な収録内容は、タイポグラフィ時評(全12回)/秀英体──平成の大改刻/今田欣一「今田欣一の書体設計 和字と漢字」/嵯峨本デジタル活字プロジェクト 平安、近世、そして現代へ 対談:永原康史×鳥海修/小宮山博史「ゴシック体の現状と新しい世界の構築」/愛のあるユニークで豊かなタイポグラフィを求めて 座談会:中垣信夫×府川充男×向井裕一/視覚デザイン研究所の発想──同時代のディスプレイ書体を求めて/内田明「日本語活字の文化誌」全4回/祖父江慎「祖父江慎デザイン放談:アンチゴチのむこうに」など。先駆的に活動してきた執筆者たちによる単なる“技法”にとどまらない理念や批評的視点は、ともすれば表面的なテクニックが支配しがちな現代においても非常に有効だ。タイポグラフィや和文書体に対する理解を深め、議論を繋いでいくためにも価値ある書籍となっている。
出版社:株式会社誠文堂新光社
編者:アイデア編集部
価格:3500円(税抜)
URL:http://www.seibundo-shinkosha.net/
Amazon:http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4416115482/mdndi-22/
2015/11/08
編者:アイデア編集部
価格:3500円(税抜)
URL:http://www.seibundo-shinkosha.net/
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2015/11/08
2015-11-05
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