横浜をイメージした都市フォント「濱明朝」がクラウドファンディングで目標額を達成
横浜をイメージした都市フォント「濱明朝」がクラウドファンディングで目標額を達成
タイププロジェクト株式会社は、クラウドファンディングサービス「FAAVO横浜」にて、「濱明朝」が目標額を達成したことを発表した。この「濱明朝」は、「都市フォントプロジェクト」の1つ。同プロジェクトは、文字を活用することで都市のアイデンティティを強化し、その地域が育んできた固有の文化を文字のデザインに取り込むことで、“都市らしさ”の醸成を目指したものだ。さまざまな都市をイメージした書体が制作されており、「濱明朝」は神奈川県の横浜をイメージして2009年から開発されている。
「濱明朝」は、港を往来するフェリーや水平線をイメージしたほっそりとした横画に対し、海上から望む建築群を表現したドッシリとした縦画の太さを持たせた明朝体だ。デザインを担当したのはタイプデザイナーの両見英世氏。キャプション / テキスト / ヘッドライン / ディスプレイと4つのカテゴリーで各6ウエイト(EL / L / R / M / B / H)、計24フォントでファミリーが構成されている。
「濱明朝」のクラウドファンディングは、300万円を目標として実施された。最終的には、達成率131%の395万5000円の支援金額に到達。支援の用途は、開発費(一部)が200万円、お返し品制作費が40万円、FAAVO利用料が60万円で、目標額の300万円を超えた金額は、お返し品制作費への補充が予定されている。今後の予定としては、4月中旬に「濱明朝 ミニセット」が提供されるほか、2016年6月にアルファベット / 記号類の完成、2016年12月に漢字の完成、2017年5月にデザインチェックなどの完了とプロダクション、QAを経て、2017年6月より製品の販売を開始予定。ミニセット版は仮名 / 英数字 / 教育漢字に横浜の区表示に使用される92文字を追加した1555文字セットで、製品版(StdN)には9498文字が収録される。