紫色LEDを用いた京セラの高演色照明がワコール新京都ビルに採用!4色調光で繊細な色彩表現を実現
京セラ株式会社は、同社の高演色LED照明「CERAPHIC(セラフィック)」が、株式会社ワコールホールディングスの「ワコール新京都ビル」(京都府京都市南区西九条北ノ内町6)の外観を彩る演出照明に採用されたことを発表した。「CERAPHIC」は、紫色LEDとRGB蛍光体・光学設計技術の組み合わせによって、太陽光に近い高演色が実現された照明。可視光領域の色成分を幅広く含み、通常のLED照明では難しかった繊細な色彩表現を可能にする。
今回採用された高演色LED照明では、紫色LEDをベースとした4色(赤 / 青 / 緑 / 白)のLEDを調光。これは国内のファサード照明において初の実例となる(2016年9月1日現在 / 京セラ調べ)。青色LED+黄色蛍光体という一般的なLEDでは、CIE色度図のB-Yの直線上の色のみしか表現できないが、同社による紫色LED+RGB蛍光体は、R-G-Bを結ぶ三角形の領域内のフルカラーを自由に表現することが可能だ。また、「ワコール新京都ビル」の屋上には、同社の太陽光発電システム(36kW)が設置されており、試算上で演出照明を1日約3〜4時間点灯させた場合と同等の電力を発電でき、環境にも配慮された設計となっている。
点灯時間は、春分から秋分までが19:00〜22:00で、秋分から春分までが18:00〜22:00。アーティストの高橋匡太氏が演出照明を手掛け、「光の絹衣 / veil of silky light」をテーマに演出が行われた。LED灯具は、道に面した2面それぞれの2Fから7Fの各フロア72枚の窓全ての足元に設置されており、計432台のLED灯具がメインコントローラーで管理されている。