Illustrator（イラレ）で、オブジェクトを分割する方法を紹介します。分割する場合は、「消しゴムツール」「はさみツール」「ナイフツール」を利用するので、それぞれのツールの使い方も紹介します。

■使用する機能「消しゴムツール」「はさみツール」「ナイフツール」

1.オブジェクトを分割：消しゴムツールの使い方

ツールバーで「消しゴムツール」のアイコンを長押しすると「はさみツール」「ナイフツール」が表示されます（図1）。長押しをしてもナイフツールが表示されない場合は、ウインドウメニュー→“ツールバー”→“詳細”にチェックを入れ、詳細ツールバーにして表示します。

消しゴムツールを選択してオブジェクト上をドラッグすると、ドラッグした部分を消去して、オブジェクトを分割します（図2）。

消去する幅は、消しゴムのサイズで決まります。消しゴムのサイズは、キーボードの「 ] 」キーで拡大、「 [ 」キーで縮小します。または、消しゴムツールをダブルクリックして、「消しゴムツールオプション」ダイアログの［サイズ］でも調整できます（図3）。

消しゴムツールを選択して、shiftキーを押しながらドラッグすると直線または斜め45°の角度のラインで消去（分割）できます。また、optionキー（Macの場合。WindowsではAltキー） を押しながらドラッグすると、任意の線幅の四角の形で消去することができます（図4）。

消しゴムツールで分割した際に、断面にオブジェクトの枠線を残したくない場合は、分割前にオブジェクトメニュー→“パス”→“パスのアウトライン”を適用して分割します。

2.オブジェクトを分割：はさみツールの使い方

はさみツールを選択して、オブジェクトなどのパス上をクリックすると、切り込みを入れた状態となり、そこで分割ができます。たとえばオブジェクトを2つに分割したい場合、2か所のパス上をクリックすると、2つに分けることができます（図5）。

3.オブジェクトを分割：ナイフツールの使い方

ナイフツールを選択して、オブジェクト上をドラッグすると、切り込みを入れた状態となり、ドラッグしたライン（ドラッグの軌跡）でオブジェクトを分割できます（図6）。

フリーハンドでドラッグするほか、optionキー（Macの場合。WindowsではAltキー）を押しながらドラッグすると、直線で分割ができます（図7）。

以上、「消しゴムツール」「はさみツール」「ナイフツール」を使って、オブジェクトを分割する方法でした。用途によって使い分けましょう。
●構成：編集部、専門学校講師のイラレさん　●制作：専門学校講師のイラレさん　●編集：編集部