Illustrator(イラレ)で三角形を描く方法を説明します。三角形を作る専用のツールは用意されていませんが、「多角形ツール」や「長方形ツール」を利用すると簡単に作成可能です。ここでは、正三角形や直角三角形のような基本的な形状の作り方と、それをアレンジする方法を紹介します。
■使用する機能「多角形ツール」「長方形ツール」「ペンツール」「ダイレクト選択ツール」
1.正三角形の作り方
Illustratorで三角形を描くには、「多角形ツール」や「長方形ツール」などを使用する方法があります。描きたい三角形の種類によって最適なツールも変わってきます。まずは、正三角形を描く方法を説明します。
ツールバーの「長方形ツール」を長押しして「多角形ツール」を選び(図1)、アートボード上をクリックすると「多角形」ダイアログが表示されます。ダイアログで[辺の数:3]に変更して[OK]をクリックすると、3辺が等しい正三角形が作成されます(図2)。これは、三角形=辺の数が3つの多角形ととらえることができるためです。
なお、多角形ツールを選んだ状態でアートボード上をドラッグしているときに「↑(上矢印)キー」を押すとそのたびに角が1つ増え、「↓(下矢印)キー」を押すと角が1つ減ります。角が3つより少ない多角形は存在しないため、「↓キー」を押しっぱなしにすると必ず最終的に三角になります。より直感的に正三角形を描きたいときに便利な方法です。
2.直角三角形の作り方
直角三角形を作るには、「長方形ツール」を使う方法が効率的です。長方形ツールを選んで(図3)、アートボード上をドラッグして四角形を描いたら、「ペンツール」を選んで、いずれかの角のアンカーポイントにマウスポインターを合わせます。するとペンの先にマイナスがついたポインターに変化します(図4)。
この状態でアンカーポイントをクリックすると、そのアンカーポイントが1つ削除されて直角三角形ができあがります(図5)。
3.二等辺三角形などさまざまな三角形にアレンジする方法
「多角形ツール」や「長方形ツール」で描いた正三角形や直角三角形は、「ダイレクト選択ツール」を使うことでさまざまな三角形にアレンジできます。
ダイレクト選択ツールは(図6)、三角形の各頂点にあるアンカーポイントの位置を動かすことができます。そのため、ダイレクト選択ツールでいずれかのアンカーポイントをドラッグすることで、三角形の辺の長さや角度を変えることが可能です(図7)。
正三角形の上のアンカーポイントをまっすぐ上下にドラッグすると、二等辺三角形になります。ドラッグしているときにshiftキーを押すと動かす角度が固定されるので、より簡単に二等辺三角形に変形できます(図8)。
以上、Illustratorで三角形を描く方法でした。イラレの使い始めは三角形の専用ツールがないことに戸惑うかもしれませんので、三角形は「多角形ツール」や「長方形ツール」を利用する、と覚えておきましょう。
●構成:編集部、専門学校講師のイラレさん ●制作:専門学校講師のイラレさん ●編集:山口優
著者プロフィール
- 専門学校講師のイラレさん
- 専門学校講師/YouTuber
- Adobe Illustratorの使い方を教えている通称「イラレさん」。「誰でも楽しく学べる」を信条に専門学校の講師を行いながらYouTubeをメインに活動。分かりやすさが好評で、動画の平均高評価率98%以上。動画を通じ2万人以上に教えている。 Youtubeチャンネル:https://www.youtube.com/channel/UC5UvWEDpPVe8uA8AroD1G_A
2022.11.01 Tue