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(2)大きさと書体、色のバランスでプラスαの印象を出す

2024.5.9 THU

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TREND 大きさと書体、色のバランスで
プラスαの印象を出す


目立つ文字はさりげなく特徴を


大きく目立つ文字には、スタンダードな書体を使ってプラスαの味付けをするのが印象アップに効果的だ。文字にさりげない加工を施すほか、最近は本文用の書体をあえてキャッチコピーや見出しとして大きく扱う例なども見受けられる。

【1】は、キャッチコピーに「新聞明朝」という書体を使っているページ。本来はオーソドックスな書体だが、新聞用の明朝体は一般的なものに比べて個性的な形をしていて、大きく使うとその個性が引き立つ。個性といっても周囲のビジュアルなどとの組み合わせで、新聞のイメージにつながってはおらず、知らないで見ていればここで使われている書体が新聞明朝という名前だとは思わないだろう。

【2】はタイトル文字に昔の活字を連想させる書体が使われている。バックに配置された本の画像、また本の街である神保町という地名と合わさって、ページのイメージづくりに大きく貢献している。タイトル文字の大きさも書体のイメージと合っていてとても心地よい。

【3】はキャッチコピーをさりげなく加工しているもの。メタリックな筐体のイメージに合わせ、グラデーションをかけて光沢感を演出している。

いずれにせよ、文字にとって重要なのは書体と大きさ、また配置される周囲のオブジェクトとのバランスだ。同じ書体でも、使われる場面によって大きさや詰め、長体(縦長に変形)や平体(横長に変形)の適正な値が変わるので、場面ごとに検討が必要である。

また、文字を選ぶとき、通常はオーソドックスなゴシック体か明朝体を使うほうが望ましい場合が多い。キャッチ系の書体をメインのキャッチコピーなどに使うとやぼったくなってしまいやすいので注意が必要だ。ゴシック体や明朝体のうち、たとえば新聞明朝のようにやや特徴的なものを使い、必要に応じて適宜加工していくのが今風に仕上げるコツだ。さりげなく特徴づけることで、より見る人の印象に残すことができる。


【1】新聞明朝体。「花王ソフィーナAUBE」
【1】新聞明朝体。「花王ソフィーナAUBE」
www.sofina.co.jp/aube/2008earlysummer_main.html


【2】活字風の書体。「神保町へ行こう」
【2】活字風の書体。「神保町へ行こう」
go-jimbou.info/


【3】メタリックな加工。
【3】メタリックな加工。「iMac」
www.apple.com/jp/imac/
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