モザイク状に分割された虹色の文字のつくり方を解説していく。基となるオブジェクトを作成し、ラスタライズしたら、“モザイク...”フィルタで細かなオブジェクトに分割。配置やサイズを変更し組み合わせることで作成している。さらに、アンカーポイントを削除し、三角形状にすることでアクセントとした。
TOOL Illustrator CS/CS2
制作・文 伊藤敦志（AIRS）
url. www.on-airs.com/
基となる虹色の文字を作成する＞複合パス化した文字にグラデーションを適用
まず最初にIllustratorで新規ファイルを作成したら、太めのフォントで「PLAYER PIANO」と文字を入力した1-1。この文字はここでアウトライン化しておく。次に、文字を選択したまま、オブジェクトメニュー→“複合パス”→“作成”を適用。続いてグラデーションパレットを用いて、虹のようなグラデーションを設定した1-2。
1-1
1-2
虹色の文字を細かな四角形に変換＞“モザイク...”フィルタで細かい四角形に分割する
次に、長方形ツールで、先ほど作成した文字の背面に白い正方形を作成。ここですべてを選択したら、オブジェクトメニュー→“ラスタライズ...”を適用しておく2-1。続いてそのまま、フィルタメニュー→“クリエイト”→“モザイク...”で、［タイル数］の［幅：22］、［高さ：22］として適用した2-2。さらに、文字周りの白いオブジェクトは削除し、文字のオブジェクトを複製しておく。
2-1
2-2
分割した四角形を調節して文字を仕上げる＞スマートガイドを活用して整列して配置させる
続いて、表示メニュー→“スマートガイド”をオンにして、文字の行間などを調節していく3-1。さらに、ダイレクト選択ツールで任意の正方形の角のアンカーポイントを選択し、deleteキーで削除して三角形にしたり、正方形を追加してもいいだろう3-2。
3-1
3-2
作成した文字を活用して飾りを作成＞複製して組み合わせることでパターンを作成
STEP2で複製しておいた文字のオブジェクトを選択し、複製したら、重なり合うように組み合わせた。さらに組み合わせたこのオブジェクトを複製し、横に並べていくことで飾りのパターンを作成した4-1。
4-1
文字の一部を拡大して目立たせる＞「P」の文字を複製し自由選択ツールで拡大
ここで、「P」のオブジェクトだけ選択し複製した。さらに、自由変形ツールなどでサイズを大きく変更して配置しておく5-1。最後に、作成したすべてのパーツを配置すれば完成だ。
5-1
＞＞写真に鮮烈な彩色を施しステンドグラス風に見せる
本記事は『MdN』2009年3月号（vol.179）からの転載です。
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