専用メガネが不要で2D/3D表示切替可能なタッチパネル付き3D液晶ディスプレイ

専用メガネが不要で2D/3D表示切替可能なタッチパネル付き3D液晶ディスプレイ

シャープ(株)は、業界最高輝度(※1)で2D/3Dの表示切り替えが可能なタッチパネル付き3D液晶ディスプレイを開発したと発表した。

専用メガネが不要で、裸眼で立体表示が楽しめ、デジタルカメラや携帯電話、スマートフォンなどのモバイル機器に利用できるとしている。

今回開発された3D液晶ディスプレイは、通常の液晶ディスプレイに縦じま状の光学視差バリアを設けて光の進行方向を制御し、左右の眼に届く光の視差を応用し、立体表示させる視差バリア方式を採用している。従来この方式は、3D切り替え時の表示品位が低いことが課題だった。

このディスプレイは、「CGシリコン技術(※2)の進化」と「視差バリアの最適化」により、高輝度でかつ低クロストーク(※3)を実現し、表示品位を大幅に改善した。CGシリコン技術の進化により、液晶パネルの配線幅を微細化することで、従来比(※4)で輝度は約2倍(業界最高の500cd/m2)に向上。また、視差バリアの最適化により、光の効率を高め、クロストークを大幅に低減した。加えて、モジュールの厚みはタッチパネル付きでありながら従来の2Dタイプと同等だ。画面を縦にしても横にしても3D表示が可能で、スマートフォンなど高機能なモバイル機器にも利用できる。

あわせて、タッチパネルを搭載していないタイプも開発し、2010年度上期よりタッチパネル機能を除いたタイプから順次量産を開始するとしている。

※1 2010年4月2日現在。量産化されているモバイル機器向け3D液晶モジュールにおいて。
※2 一般的なアモルファスシリコンの最大600倍、低温ポリシリコンの最大6倍の電子移動度特性を有する高性能結晶性シリコンを使った液晶技術。(株)半導体エネルギー研究所と共同開発。
※3 右眼用と左眼用の画像が重なる状態。(二重像)
※4 2003年6月にシャープ(株)が量産化したディスプレイ。


2D/3D表示切り替え可能なタッチパネル付き3D液晶ディスプレイ
URL:http://www.sharp.co.jp/corporate/news/100402-a.html


2010/04/02
MdN DIのトップぺージ