スマートフォン端末は2014年度には4倍以上に、富士キメラ総研調べ

スマートフォン端末は2014年度には4倍以上に、富士キメラ総研調べ

(株)富士キメラ総研は、8日に日本のモバイル通信の進化でデータ系サービスの急成長が期待される日本のワイヤレスブロードバンドサービス市場の調査結果を発表した。

2014年度のワイヤレスブロードバンドサービス市場の予測は以下の通り。

●データ系通信サービスの市場 3兆9611億円(2009年度比35.2%増)
●スマートフォン端末 3750億円(2009年度比4.0倍)、800万台(2009年度比4.3倍)
●電子書籍端末 410億円(2010年度比45.6倍)、150万台(2010年度比50.0倍)
●MID(スマートフォンとネットブックの中間機) 530億円(2009年度比55.8倍)、180万台(2009年度比45倍)

スマートフォン端末(アプリケーション追加可能、タッチパネルあるいはキー、汎用O使用の端末)は、2009年度は見込みで930億円(前年度比147.4%)、台数185万台、前年度比154.2%となっている。これが5年後には、それぞれ4.0倍、4.3倍にまで成長する見込み。

携帯電話は、買い替えサイクルが長期化したことや、2008年後半からの急速な消費の冷え込みによって大きく落ち込み、2009年度も減少が見込まれる。一方、スマートフォン市場はiPhoneがユーザーを徐々に拡大し、都市の若者層を中心に新規や2台目として広まりを見せている。

通信会社がスマートフォンの展開に力を入れており、携帯電話各社もdocomoに続いて、au、SoftBankがAndroid端末を投入し、2010年度も前年度を上回る需要が見込まれている。

電子書籍端末はこの2010年度では、3万台・9億円が予想されており、5年後はそれぞれ50倍、45.6倍まで市場は拡大すると見込まれている。

Amazon.comが発売した「Kindle」によって、北米を中心に電子書籍端末市場が急速に拡大している。日本でも電子端末書籍に対する取り組みが本格化しており、「Kindle」のほか「パピレス」などの国内電子書籍サービスに対応した「eSlick」などが挙げられる。

現在発売されている電子書籍端末の多くは電子書籍閲覧に特化しているが、一方で、「iPad」のような電子書籍と合わせてインターネット接続も可能な多機能携帯端末が増加する見込みで、将来的には電子書籍閲覧を主体とした端末と、多機能携帯端末への二極化が進むと予測される。


調査対象:調査対象サービス/製品市場
調査期間:2009年12月~2010年3月
調査方法:富士キメラ総研専門調査員による調査対象・関連企業・団体に対する直接面接取材及び社内保有データベース、ならびに外部関連情報の活用による調査・分析


富士経済グループサイト


日本のワイヤレスブロードバンドサービス市場を調査
URL:http://www.group.fuji-keizai.co.jp/press/pdf/100408_10032.pdf

富士経済グループ
URL:http://www.group.fuji-keizai.co.jp/


2010/04/08
MdN DIのトップぺージ