iPadを230円で快適に! シンプルだけど意外と使えるコツ9選



iPadを230円で快適に! シンプルだけど意外と使えるコツ9選
2010年6月4日
TEXT:編集部


iPadが国内で発売開始してから今日で1週間。店頭での品薄状態は続いているものの、手にされた方の数は着実に増えてきています。iPadの使用目的はユーザーによってさまざまですが、今後ますます多様化し、いろいろな活用方法が提案されていくものと思われます。この記事では現在の段階でiPadを手にしている多くの方にとって活用できる、iPadの便利な使い方をまとめてみました。

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【1】色を反転させて目に優しく
iPadの液晶画面は発色が鮮やかで見やすいものの、たとえば電子書籍などを読む場合など長時間画面を見つめるときには、目が疲れてくることもあります。そのようなときは画面の色を反転させて見ましょう。設定アプリの一般→“アクセシビリティ”→“黒地に白”を「オン」にしてみよう。画面の色が反転して、黒ベースの画面になる。Webサイトなどを見るときには黒字に白文字になり、多少読みやすくなります。また、ふだんはふつうの画面だがいちいち設定画面で変更するのはめんどうという方には、一般→“アクセシビリティ”→“ホームをトリプルクリック”で「黒字を白に切り替え」を選びましょう。いつでも好きな場面でホームボタンをトリプルクリック(3回押す)だけでいつでも「黒地に白」機能のオン・オフが行えます。


設定アプリの一般で設定する


通常の状態(左)と黒字に白の状態(右)


【2】iPhoneアプリをちょっときれいな画面で見る
アプリには「iPhone用アプリ」、「iPad専用アプリ」、両方に対応した「ユニバーサルアプリ」の3種類があります。このうちiPhone用アプリの場合は、iPadでiPhoneと同じサイズでiPadの画面の中央に表示されるモードか、画面右下の「2倍」ボタンを押してiPadの画面全体で拡大表示するモードのいずれかを選べます。拡大表示した場合、文字がギザギザになってジャギーがかかってしまうので読みにくく、表示が汚いのが難点です。そこで、先述の一般→“アクセシビリティ”で、“ズーム機能”を「オン」にしてみましょう。オンにしたのちに、iPhone用アプリを起動して、3本の指でダブルタップすると、画面が1.5倍くらいに拡大されます。アンチエイリアスがややかかって、2倍表示よりはきれいに見えます。画面の表示エリアをスクロールする際も3本の指でスライドして操作できます。もとのモードに戻るときはもう一度3本の指でダブルタップしよう。


通常の状態(左)と2倍に拡大した状態(右)


【3】読み方がわからない漢字は手書き入力を試す
これはiPhoneにもあった機能なので、先日の記事「iPadの文字入力を“ちょっとでも”快適にするワザ7選」からは漏れたワザ。せっかくのタッチパネルだから手書き入力を試してみたいものです。同じく設定アプリで一般→“キーボード”→“各国のキーボード”または一般→“言語環境”→“キーボード”のどちらかで、“新規キーボード”で「簡体字中国語 手書き」を選ぼう。するとキーボードが日本語、英語のほかにもうひとつ現れます。中国語の漢字なので完璧とまではいきませんが、手書きするエリアはiPhoneより大きめですし試してみる価値はあります。


簡体字中国語 手書き」の入力画面


【4】入力モードを頻繁に変えずに済ませる
多くの場合、通常は「日本語フルキーボード」、「英語キーボード」の2種類を切り替えますが、それぞれで「ABC」(標準状態)、「.?123」、「#+=」(.?123のキーボードに切り替えてからさらに切り替え)があり、キーボードの切り替えはめんどうなものです。これもiPhoneのフルキーボードにあったワザですが、「ABC」の状態で「.?123」キーにタッチしながら画面から指を離さずにスライドさせることで、タッチしている間だけ「.?123」の状態のキーに切り替えることができます。入力したい文字を選んだ後は、もとの「ABC」の状態に戻るので、いちいち切り替えずに済みます。ただし、「ABC」キー→「.?123」キー→「#+=」キーとスライドさせることや、「.?123」キー→「#+=」キーとスライドさせることはできません。


タッチしたまま指を離さずにスライドさせる


【5】iCab mobileでUAを変える
今回のテクニックで唯一有料アプリを使うもの。多くの方はWebブラウザは標準のSafariを使っているかと思いますが、ぜひおすすめしたいのがWebブラウザ「iCab Mobile(iTunesで開きます)」。Macでは歴史のあるWebブラウザのiPhoneアプリで、iPadでも使えます。モジュールと呼ばれるプラグインを追加したり、タブの挙動をコントロールしたりと機能は豊富なのですが、ここでご紹介したいのはWebブラウザのUA(ユーザーエージェント)を変える方法です。右上の歯車マークでTool画面に入り、Browser IDを選ぶと、12種類のUAの中から選んで設定することができます。これにより、Windows版のInternet Explorerでしか見られないWebサイトを見に行ったり、あるいはiPadとiPhoneで表示が異なる、iPhone専用ページのあるWebサイトを見に行くことができるようになります。最近はiPhone専用ページも多くなりましたが、iPadで見ようとするとPCサイトに飛ばされることもあるので重宝します。


iCab mobileの設定画面。Webブラウザのユーザーエージェントを変更できる


【6】PCでWebをクリップしてEvernoteで見る
仕事中に見つけたWebの記事を、あとで手が空いているときに見たいということはあります。ソーシャルブックマークサービスを活用するのもよいですが、せっかくのiPadの大画面ですから、PCでWebをクリップしておいて、あとでゆっくりiPadで見てはいかがでしょう? PCでのWebサイトのクリッピングにここではEvernoteを利用します。MacやWindowsのソフトやiPadのアプリは無料で提供されています。EvernoteをPCにインストールし、WebブラウザのプラグインでEvernoteに「Webページ全体」をクリップさせます。その後iPadのEvernoteを立ち上げて同期すると、あとでゆっくりとページを見ることができます。iPhoneだと画面が狭いですが、iPadだと見やすく快適に読めます。


Evernoteの使い道をいまひとつ見いだせなかった方はまずはここから使ってみては?


【7】ブックマークバーはつねに表示させておく
画面が小さいiPhoneではWebブラウザの表示エリアは少しでも広くとりたいものでしたが、表示エリアに余裕のあるiPadではぜひブックマークバーを表示させましょう。設定アプリのSafari→“ブックマークバーを常に表示”を「オン」にします。これだけでもWebブラウジングは快適になりますが、インターネット上で公開されているブックマークレットを利用すると、より便利に行えるようになります。


設定アプリのSafariで“ブックマークバーを常に表示”を「オン」


【8】入力フォームの移動は「前へ」、「次へ」ボタン
Webブラウザを使用中、IDとパスワードを入力するなど、入力フォームを利用する機会はよくあります。PCだと1項目入力後にタブキーを押して次の入力項目に移動するのが便利ですが、iPadのソフトウエアキーボードにはタブキーはありません。そこで、ソフトウエアキーボードの上部左側にある「前へ」、「次へ」ボタンを活用しましょう。1項目入力したあとで「次へ」ボタンを押すと次の入力項目にカーソルが移動します。「前へ」ボタンを押すと1項目前の項目にカーソルが移動します。


前へ、後へボタン


【9】ダブルタップで単語を選択
入力した文章の文字の上でダブルタップをすると、単語単位で言葉が選択されます。その後、カットやコピー、ペーストが簡単に行えるほか、選択範囲を変更することもできます。なお、iPadではカット、コピー、ペーストのほかに「置き換え」という、iPhoneにはなかったボタンが追加されていますが、現時点でどのような挙動をするのか編集部ではつきとめられておりません。おわかりになられる方がいらっしゃったら、編集部までご一報ください。

(2011年6月27日追記)読者の方より、以下のWebサイトに解説が掲載されているとの連絡をいただきましたので紹介させていただきます。
iOS 4 – 文字入力の「置き換え」機能って何だ(hal’s Playground)


ダブルタップで単語を選択できる


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通常の状態(左)と2倍に拡大した状態(右)
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