iPadをビジネスツールとして使う方法とそのためのアプリ【2】



iPadをビジネスツールとして使う方法とそのためのアプリ【2】
2010年6月21日
TEXT:小川 浩(株式会社モディファイ CEO 兼クリエイティブディレクター)

iPadをビジネスに役立てるためには、利用シーン別のソフトウエアを選ぶ必要がある。今回は前回(参考記事「iPadをビジネスツールとして使う方法とそのためのアプリ【1】」)に引き続き、ミーティングやクリエイティブな作業に役立つものを紹介しよう。筆者はこれまではMacBook Pro 13インチとモレスキンのノートを愛用してきた。それがいまではiPadにすべて置き換えられている。




【1】ミーティング

商談や社内会議など、ビジネス上の業務にはミーティングがつきものだ。ミーティングでは内容の記録と、その議事録のスムーズにシェアできることが大事だが、iPadにはアナログのノートにも負けない手軽さで、それらの作業を簡単に行うツールがある。代表的なものを紹介しよう。音声とメモを同時に記録して、さらにそのファイルを簡単にシェアできるのが「SoundPaper」だ。記録したファイルはPDFとサウンドファイルとしてメール添付することができる。

画像も含めて保存し、さらにPC、MacあるいはiPhoneなどでもデータを自動的に同期して保存しておきたいのであれば「Evernote」がよい。ただし機能が多ければ多いほど利用方法は難しくなる。iPadというデバイスの特性を考えれば、極力シンプルなツールで業務をまかなうことを考えるほうがよいかもしれない。

また、メモの速記に向いているのは「FastFinga」だ。いわゆる“手書きメモパッド”だが、指で書いた文字がノートの罫線に合わせて表示されるので、きれいにまとめることができる。しかもすぐにメールでだれかとシェアできるのもよい。


【2】クリエイティブ作業

筆者がモレスキンのノートを愛用していたのは、思索の支援ツールとして、ビジネスプランのフレームワークであるとか、新しいアプリの情報デザインなどを書き出すためだ。こうした用途にふさわしいのは「iMockups for iPad」や「Penultimate」だ。

iMockups for iPadはWebアプリやWebサイトの情報デザインを手軽に設計するためのツール。画像・動画やテキストなどのレイアウトを簡単につくり出すことができる。また、Penultimateは目的別に個別のノートファイルをつくり出し、手書きのメモをアジェンダごとに仕分けできる。手書き風のイラストを描くことも可能だし、業務のスキームを考えて書き出すような作業にも向いている。


「SoundPaper」(600円)
iTunes URL:http://itunes.apple.com/jp/app/soundpaper/id364789577?mt=8




「Evernote」(iPad/iPhoneユニバーサル、無料)
iTunes URL:http://itunes.apple.com/jp/app/evernote/id281796108?mt=8




「FastFinga」(iPad/iPhoneユニバーサル、230円)
iTunes URL:http://itunes.apple.com/jp/app/fastfinga/id320090110?mt=8




「iMockups for iPad」(1200円)
iTunes URL:http://itunes.apple.com/jp/app/imockups-for-ipad/id364885913?mt=8




「Penultimate」(350円)
iTunes URL:http://itunes.apple.com/jp/app/penultimate/id354098826?mt=8



※編集部註:アプリの価格は記事公開時のものです。

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[筆者プロフィール]
おがわ・ひろし●株式会社モディファイ CEO兼クリエイティブディレクター。著書に『ビジネスブログブック』シリーズ(毎日コミュニケーションズ)、『Web2.0BOOK』(インプレス)、『仕事で使える!「Twitter」超入門』(青春出版社)、『ソーシャルメディアマーケティング』(ソフトバンククリエイティブ/共著)などがある。

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