「Google Me」はFacebookに対抗するための武器になるか(前編)



「Google Me」はFacebookに対抗するための武器になるか(前編)
2010年7月12日
TEXT:小川 浩(株式会社モディファイ CEO 兼クリエイティブディレクター)


「Google Me」とは、米Google社が新たに企画していると噂されるソーシャルメディアサービスだ。実態としてはまだGoogleウォッチャーの間の噂にすぎず、実際にどのようなサービスになるのか、本当に企画されているのかさえ確認できていないが、いまやGoogleのトラフィックを超える存在となった「Facebook」に対抗するために、Googleがなんらかの手を打たざるを得ないことははっきりしている。

Googleにはソーシャルメディアサービスとして、SNSの「Orkut」、ブログサービスの「Bloggers」、Twitterライクな「Google Buzz」があるが、実のところどれもFacebookに挑戦するには力不足だ。

米Google社は米Microsoft社との戦いには勝利しつつあるが、米Apple社との競争とFacebookやTwitterなどの次世代ソーシャルメディアからの挑戦については分が悪い状態が続いている。このふたつの領域は、Googleの神通力がとどかない。つまり、彼らの検索エンジンによる情報整理が意味をなす世界ではない。

米Apple社についてはAndroidやChromeによる戦いを挑み、ソニー(株)を始めとするさまざまな有力プレイヤーとの合従連衡を開始したGoogleであるが、ソーシャルメディアでの戦いついてはいまだ有効な手段を持てずにいる。(後編に続く)



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[筆者プロフィール]
おがわ・ひろし●株式会社モディファイ CEO兼クリエイティブディレクター。著書に『ビジネスブログブック』シリーズ(毎日コミュニケーションズ)、『Web2.0BOOK』(インプレス)、『仕事で使える!「Twitter」超入門』(青春出版社)、『ソーシャルメディアマーケティング』(ソフトバンククリエイティブ/共著)などがある。

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