アドビとキヤノン、電子文書セキュリティー分野で協業し新サービス提供

キヤノンITソリューションズ（株）とアドビシステムズ（株）は7月26日、電子文書セキュリティー分野で協業し、キヤノンITソリューションズ（株）が「PDFポリシーサービス」を12月より提供開始すると発表した。

同サービスはキヤノンとアドビシステムズ（株）のグローバル協業の一環としてSaaS型で提供されるもの。SaaSシステムの開発については、キヤノンITソリューションズ（株）とキヤノンソフトウェア（株）が共同で行い、サービスの販売についてはキヤノンITソリューションズ（株）とキヤノンマーケティングジャパン（株）の大手企業担当営業部門が中心となって行う。

「PDFポリシーサービス」はアドビシステムズ（株）のAdobe LiveCycle Rights Management ES2がベース。同社のDRM（Digital Rights Management）テクノロジーによって、PDF文書およびMicrosoft Word／Excel／PowerPoint文書に「ポリシー」を付与し、ユーザー・グループ単位で閲覧・編集・印刷などの利用権限コントロールや、動的な透かし付与、有効期限設定・失効、監査などのセキュリティー管理が可能となる。これらの機能を活用して、機密文書の漏洩防止や取扱いルールの徹底、改訂文書の差替え徹底などの業務改善を実現することができるという。

さらにキヤノン独自開発のRIA（リッチインターネットアプリケーション）ユーザーインターフェイスにより、より直観的な操作性でポリシー付与・管理機能等を利用できるほか、キヤノンの複合機「imageRUNNER ADVANCE」シリーズのスキャン機能（ユニバーサルセンド機能）を使用したPDF文書生成時のポリシー付与にも対応する。PDFポリシーサービスはキヤノンITソリューションズ（株）のインターネットデータセンターにシステムを設置して提供されるため、企業内だけではなく、企業間での文書のやりとりにおいても利用できるという。

PDFポリシーサービス

「PDFポリシーサービス」
URL：http://www.canon-its.co.jp/idc/pdf_policy.html

（2010/07/26）