パーソナルメディア、漢字の活字字体の典拠「康煕字典 安永本」iPad版がリリース

パーソナルメディア、漢字の活字字体の典拠「康煕字典 安永本」iPad版がリリース

パーソナルメディア(株)は、日本の漢字活字字体の典拠とされる中国清時代に編纂された漢字字典『康煕字典』(こうきじてん)の「安永本」を、iPad用の電子書籍としてApp Storeで販売を開始した。

『康煕字典』は中国の清の時代に、4代皇帝康煕帝の命により、張玉書、陳廷敬ら30人が約5年を掛けて編纂し、康煕55年(1716)に完成した。

今回の「安永本」は、江戸時代に日本で翻刻されたもので、『康煕字典』発刊の64年後、安永9年(1780)に刊行された。都賀庭鐘の「字典琢屑」(じてんたくせつ)の1巻が追加され、全41巻で構成されている。日本人が読みやすいように、親字に読み方がカタカナで補われ、訓点と送り仮名を振った木版を新たに起こしてあるので、専門的な知識がなくても比較的読みやすい。

iPad版では「安永本」の全ページを収録。「目次・部首一覧」から各巻の該当ページに直接ジャンプするリンク機能があり、康煕字典の全収録文字をパソコン用の文字で書き起こした「収録文字一覧」が付属している。


康煕字典 安永本

「康煕字典 安永本」(iPad対応、4800円)
【iTunesが開きます】

※価格は記事執筆時点のもので、変動する可能性があります。ご了承ください。
2010/12/3

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