第14回文化庁メディア芸術祭、大賞決定

第14回文化庁メディア芸術祭、大賞決定

文化庁メディア芸術祭実行委員会(文化庁・国立新美術館・CG-ARTS協会)は、第14回文化庁メディア芸術祭の受賞24作品と功労賞1名を決定した。

今回で14回目となる今年度は、アート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4部門に、世界49の国と地域から、過去最多となる2645作品の応募があり、アート部門大賞は、5メートルの動くアームをもつ巨大な音響彫刻「Cycloid-E」が、エンターテインメント部門大賞は、TwitterのフォロワーがキャラクターになってパレードするWebサイト「IS Parade」が、アニメーション部門大賞は、小説の世界観を独特な表現と演出でキャンパスライフを描いた「四畳半神話体系」が、マンガ部門大賞は岩明均氏が古代オリエントを細かなエピソードで紡ぎあげた壮大な栄枯盛衰の物語「ヒストリエ」が選出された。





【大賞受賞作】

アート部門大賞「Cycloid-E」
Michel DECOSTERD/Andre DECOSTERD(Cod.Act)

(C)Cod.Act

エンターテインメント部門大賞「IS Parade」
林智彦/千房けん輔/小山智彦

(C)KDDI株式会社

アニメーション部門大賞「四畳半神話大系」
湯浅政明

(C)四畳半主義者の会

マンガ部門「ヒストリエ」
岩明均

(C)岩明均/講談社


エンターテインメント部門で大賞を受賞した林智彦氏/千房けん輔氏/小山智彦氏の「IS Parade」は、auのスマートフォン「ISシリーズ」のプロモーションサイトとしてつくられたキャンペーンサイトで、twitterの特性をとらえた手法が大きな話題となった。受賞理由について「ユーザー名やキーワードを入力すると、そのフォロワーやキーワードを発した人々のアイコンがパレードするだけ、という一見バカバカしいサービスだ。しかしこの人間関係を祭りの仮想空間に踊り出させることは、我々がネットワーク越しに体感している「ソーシャル」な現場そのものであった。その後のtwitterなどを利用したプロモーションに決定的な影響を与えたという意味で、歴史的な作品だ」とコメントされている。


林智彦氏/千房けん輔氏/小山智彦氏


また、功労賞には、数多くのマンガ家を育てるとともに、マンガの新しい領域を開拓し、さらにはマンガによる国際交流を推し進めた一人として、栗原良幸氏が選ばれた。贈呈式は2011年2月1日、受賞作品や審査委員会推薦作品など171作品を一堂に集めた受賞作品展、およびシンポジウムなどのイベントは、2月2~13日まで国立新美術館と東京ミッドタウンにて開催される予定だ。


問い合わせ:CG-ARTS 協会内「文化庁メディア芸術祭事務局」
フリーダイヤル:0120-454536
URL:http://plaza.bunka.go.jp/

2010/12/09

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