ソニーとSCE、不正アクセス問題への対策と段階的なサービス再開を発表

ソニーとSCE、不正アクセス問題への対策と段階的なサービス再開を発表

ソニー株式会社と株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は、PlayStation Network(PSN)とQriocityで個人情報が流出した問題についての対策と今後の予定を発表した。

発表によると、米国カルフォルニア州サンディエゴの市内にある米Sony Network Entertainment International(SNEI)のデータセンターへの不正アクセスに対して、同社はただちにサービスを停止して調査を実施。セキュリティの強度を検証するとともに新たな安全管理措置を講じてきたという。

この措置としては、ソフトウェア監視機能および環境設定項目の管理機能の強化や、データ保護および暗号化レベルの強化、不明なソフトウェアへの侵入や不正アクセスの検知能力向上、ファイアウォールの増設などが挙げられる。

同社は以前から計画していた他のデータセンターへの移管も前倒しで実施した。さらに近日中にはPS3のシステムをバージョンアップする予定だ。これにより、すべてのPSNユーザーはアカウントのパスワード変更が必要となる。パスワードは登録されているEメールアドレス経由でのみ変更できる。

不正アクセス事件については捜査当局に全面的に協力しながら、アクセス者の特定および訴追に向けて徹底した調査を行うとしている。

SCEとSNEIは今後、地域ごとにサービスを段階的に復旧させていく予定で、当初はPS3やPSPでのオンライン対戦や、PSNへのログイン認証が必要なタイトルおよびダウンロードされたゲームタイトル、レンタル映像コンテンツなどのプレイ、音楽配信サービス「Music Unlimited powered by Qriocity」の再生(現行の会員限定)、アカウント管理およびパスワードリセット、フレンド機能やチャット機能などのサービスが復旧する予定。

さらに決済システムの安全性の検証を継続してPlayStation StoreおよびQriocityの5月中の全面再開を目指すとしている。

また、PSNおよびQriocityのユーザーに対して、特定コンテンツの無料ダウンロードや定額制サービス「PlayStation Plus」の30日間無料加入(現行会員向けにも30日間無料提供)などのサービスを提供する。


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2011/05/02

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