【page2012】モリサワ、154書体が利用できるWebサイト向けクラウドフォント「TypeSquare」

【page2012】モリサワ、154書体が利用できるWebサイト向けクラウドフォント「TypeSquare」


2月8日~10日まで東京で開催されている印刷・メディア業界のコンベンション「page2012」。(株)モリサワのブースでは、この2月に相次いで発表したサービスやソフトなどを展示。今回は、Webサイト向けクラウドフォント「TypeSquare」を中心にレポートする。同社マーケティング部マーケティング課の阪本圭太郎氏にお話を伺った。

取材・文=佐藤勝(フレア)


■Webデザインの表現力や検索性を高める「TypeSquare」、年末まで無料キャンペーンも
「TypeSquare」は、Webサイト上に高品位なモリサワフォントを表示させるクラウドサービスだ。2月22日のサービス開始時には、154書体が利用できる。専用サイトで利用登録を行うと「TypeSquare」用のhtmlタグが発行され、そのタグを使って書体を指定してサイトを公開すると、ユーザーがWebサイトを開いた際に「TypeSquare」からフォントが配信され、ブラウザ上に表示される仕組みだ。

阪本氏は、「これまでWebサイトを制作する場合、書体を画像化してバナーや見出しに使用しするケースが多かったのですが、TypeSquareはそれらをテキストとして扱えるので、サイトの検索性が高まります。もちろん本文にも使えますので、ぜひサイト制作におけるWebデザインの表現を広げてもらいたいです」と話す。

利用プランは120万PV/1年で1万6800円~で、導入コストを抑えられるライトプランやユーザーのニーズに応じて対応するアドバンスプランが用意されている。なお、サービス開始を記念して2012年12月末まで無料で利用できる「オープン記念¥0キャンペーン」(申し込み期限=11月30日)を実施。申し込みを済ませば、期間中、無料でPVの上限なく「TypeSquare」を利用できる。



(左)マーケティング部マーケティング課 阪本圭太郎氏
(右)「TypeSquare」を利用して表示させたWebページの一例


■簡単操作でインタラクティブな電子雑誌が作成可能な「MC Magazine」
2月1日に販売を開始した「MC Magazine」は、専用のオーサリングツール(Windows専用)でAdobe InDesignのデータを取り込み、動画や音声、スライドショー、リンクなどを簡単な操作で設定して電子雑誌を作成できる。紙版の雑誌とインタラクティブな電子雑誌を効率よく同時発行するのに適したソリューションだ。閲覧用のビューアは、本文をタップするとウィンドウが開き、テキストをスクロールさせながら快適に読むことができるなど、ユーザーの快適さを考え抜いたインターフェースとなっている。

また「MC Magazine」を利用して制作した電子書籍は、4月下旬頃から「Yahoo!ブックストア」などで配信可能となる予定。対応端末はiPhone/iPad/Android。価格は、1台ライセンス/1年間で18万9000円。


(左)「MC Magazine」で電子雑誌を編集中の画面
(右)「MC Magazine」で制作した電子雑誌をiPadで表示させたところ


■高度な編集も直感的な操作で実現する組版編集ソフト「MC-Smart1」
同社は創業時から一貫して組版ソフトを開発してきたが、2月7日に発表の「MC-Smart1」は、これまでのノウハウを継承しつつ、インターフェースをより使いやすく刷新した製品だ。グラフィカルな「リボンインターフェース」は、高度な編集・組版機能を直感的な操作で利用できる。複雑な数式や表組なども簡単に編集できるのが強みだ。一般書籍はもちろん、学術論文や帳票など、研究出版やビジネス文書などにも利用できる。3月12日からの出荷を予定している。



「MC-Smart1」のリリース内容。直感的なインターフェースが特徴



モリサワのブースでは、魅力的なWebフォントサービスをはじめ、電子書籍、紙媒体に関する新製品・新サービスが体験できる。次世代ソリューションと最新技術を見てほしい



株式会社モリサワ
URL:http://www.morisawa.co.jp/
2012/02/09

MdN DIのトップぺージ