【page2012】エプソン、高度な色再現性を実現する大判プリンタ「MAXART」のデスクトップモデル「PX-H6000」

【page2012】エプソン、高度な色再現性を実現する大判プリンタ「MAXART」のデスクトップモデル「PX-H6000」


2012年2月8日~10日まで東京で開催されている印刷・メディア業界のコンベンション「page2012」。エプソン販売(株)のブースでは、高度な色再現力が特徴の大判インクジェットプリンタ「MAXART」シリーズを展示。今回は、同シリーズのデスクトップモデル「PX-H6000」を中心に同社の糸谷響平氏にお話を伺った。

取材・文=佐藤勝(フレア)


■特色の色再現が必要なパッケージプルーフなどに最適な大判プリンタ
 「PX-H6000」は、10色顔料インクを採用した大判インクジェットプリンタの17インチデスクトップモデル。出力サイズはA2ノビ、用紙厚は1.5mmまで対応する。オレンジ、グリーンインクを搭載することで、グリーンからイエローの色域とイエローからレッドの色域が拡大し、高度な色再現性を実現している。「Japan Colorプルーフ機器認証」に対応し、DICカラーガイドの色域を95%、国際基準のPANTONEカラーの色域を98%カバー。オフセット4色印刷はもちろんだが、特色を使用するケースの多い食品や雑貨、化粧品などのパッケージデザインのプルーフや、紙器パッケージのモックアップなどで、正確な色校正が可能になる。オプションの自動測色器を導入すれば、日常の色管理や色認証も自動化できる。

 糸谷氏は、「立ち会い校正をしなくてもデータのやりとりで色校正ができ、工数やコストを削減できるのが強みです。デザイン事務所やブランドオーナー、写真ラボなどで採用いただいていますが、今後もより幅広い現場で導入いただきたいと思います」と話す。
 従来の8色モデルと比較して、インクカートリッジは2倍の容量となり、ランニングコストを削減しつつ、出力スピードは約2倍に。ロール紙とカット紙をPC側で切り替えできるなど、パフォーマンスも高い。



(左)C&I MD部・C&I MD課 糸谷響平氏
(右)高度な色再現性を備え、デスクトップに設置できる「PX-H6000」



「PX-H6000」の出力見本。特色に近い色をシュミレートできる


■A1サイズ対応、商用ポスターなど幅広い用途に利用できる「PX-H8000」
 続いて紹介する「PX-H8000」は、10色インクを採用し、A1サイズまでの出力が可能な大判インクジェットプリンタだ。「PX-H6000」と同様に、オレンジ、グリーンインク搭載で高い色再現性を実現するほか、JapanColorプルーフ機器認証に対応。認証は各RIP+各メディアとの組み合わせで幅広く取得するため、商品パッケージだけでなく、ポスターなどのプルーフ出力にも利用できる。さらにブースでは「EFI eXpress for Proofing4.5」とエプソンのプルーフ用紙で実際に体験などもできる。
 また、ノズルのドット抜けを自動検出してヘッドクリーニングを実施するセルフチェックシステム、オプションの自動測色器などで、安定した高画質プリントが可能となっている。



10色インクを採用し、自動測色も可能。高度な色再現性を備える「PX-H8000」


■8色溶剤インクでサインやディスプレイ作成に威力を発揮する「GS6000」
 「GS6000」は、用紙幅300〜1625mm、用紙厚1.3mmまで対応する大判インクジェットプリンタ。8色の溶剤インク「エコソルベントGSインク」を搭載し、写真やコーポレートカラーなどの特色の再現性に優れ、耐久性も高い。屋外サインやディスプレイなどの作成で高度な表現力を発揮できる。



色再現性、耐久性に優れた溶剤インクを採用した「GS6000」



「GS6000」で制作された採用事例。エプソンのブースでは、高度な色再現力を発揮する「MAXART」シリーズで出力したサンプルを数多く見られるほか、自動測色やDICカラーの特色再現などの実演を体験できる


エプソン
URL:http://www.epson.jp/
2012/02/10

MdN DIのトップぺージ