日立、クラウド上のデータを暗号化したまま検索できる技術を発表

日立、クラウド上のデータを暗号化したまま検索できる技術を発表

株式会社日立製作所は、クラウド上にある暗号化したデータベースを、複合化せずに暗号化したままデータの検索・照合ができる「検索可能暗号技術」を開発したと発表した。

クラウド上の暗号化したデータベースを検索・照合する場合、従来はいったんデータベースを複合化する必要があったが、その際に情報漏洩のリスクがあった。同技術を使うことにより複合化の必要がなくなるため、情報漏洩のリスクが低減し、パブリッククラウド上での機密性の高いデータベースの利用拡大につながるという。

同社は株式会社日立ソリューションズと共同で、同技術をゲノムデータの類似判定に用いられる標準的なアルゴリズム「BLAST」と組み合わせて、ゲノムデータ解析向け秘匿検索処理技術へ応用し、既存のパブリッククラウドでも適用可能なセキュリティソリューションサービスとして2013年度中の提供開始を目指すとしている。


検索可能暗号技術のゲノムデータ解析への応用

発表資料
URL:http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2012/03/0312.html
2012/03/13

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