名古屋大学と富士通、電話の会話から振り込め詐欺を検出する技術を開発

名古屋大学と富士通、電話の会話から振り込め詐欺を検出する技術を開発

国立大学法人名古屋大学と富士通株式会社は共同で、電話の会話を分析することにより、通話相手に対する過信状態(相手の説明内容を考察する能力が低下していることに気付かない状態)を自動的に検出する技術を開発したと発表した。

人間の認知・判断能力には限界があり、好ましくない情報を過度に与えられると、気付かないうちに情報の内容を考察する能力が低下する「過信状態」になるという。過信状態になると、振り込め詐欺の電話などにおいて通話相手の説明を信じ込んでしまうことがある。今回開発された技術では、過信状態に陥ったときの声の高さと大きさの変化を検出することにより、「過信状態らしさ」を推定できる。

名古屋大学と富士通は同技術を活用し、電話の会話から過信状態の検出と特徴的なキーワードの検出を行うことで、振り込め詐欺誘因通話を検出する基本技術を開発した。今後、携帯電話などを用いたプロトタイプによる実証実験を警察庁(警察大学校)と株式会社名古屋銀行と協力し、3月から開始するとしている。


振り込め詐欺誘引通話の検出とサポートのイメージ図

発表資料
URL:http://pr.fujitsu.com/jp/news/2012/03/19.html
2012/03/21

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