ドコモ、7~8月に発生した障害の原因と対策を公表

ドコモ、7~8月に発生した障害の原因と対策を公表
株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ(NTTドコモ)は、7月25日に発生したspモード各種設定サイトにおける事象(関連記事「ドコモ、「spモード各種設定」サイトのトラブルについて発表」)および8月2日に発生した国内外で一部ユーザーが利用しづらくなった事象(関連記事「ドコモ、関東甲信越・東海・関西地方で契約した一部ユーザーで通信障害が発生」「ドコモの国際ローミングサービスで障害が発生―現在は復旧」)について、原因と対策を公表した。

まず7月25日に発生したたspモード各種設定サイトにおける事象について。spモードシステムは契約者の増加に応じて同じ機能をもつサーバを増設することで対応している。サーバ群をA面・B面としたとき、それぞれに設置している「spモード各種設定」サーバのソフトウェア更改で誤ってB面にA面用ファイルを適用したため、B面のユーザーからA面のユーザーのspモード各種設定情報が閲覧・変更可能になってしまったという。影響を受けたのは、メールアドレス設定・spモードパスワード・Wi-Fiパスワードなどが変更されたユーザーが約780人、迷惑メール設定などが変更されたユーザーが約4600人。

次に8月2日に発生した国際ローミングサービスが利用しづらい状況になった事象について。他社通信設備の故障がきっかけとなり国際共通線の輻輳および接続、切断の繰り返しが継続したために発生したという。影響を受けたのは、国際ローミングサービスを提供している220の国と地域で、最大約7万人。

また同日に発生した、関東甲信越・東海・関西地方でFOMAおよびXiが利用しづらい状況になった事象について。こちらも他社通信設備の故障がきっかけとなり、国際共通線の輻輳および接続、切断の繰り返しが継続。予備機への切り替えを行うも、要求信号に対する応答信号が滞る事象が継続していたため、信号管理テーブルが枯渇し信号処理機能が大幅に低下したことが原因だという。影響人数は最大約145万人。

同社は211年6月以降に発生した通信障害により、2012年1月に総務省から再発防止策を含む十全な対策を早急に講じるように行政指導を受け、再発防止に努めてきたにも関わらず今回の障害で多くのユーザーに迷惑をかけたとして謝罪している。



報道発表資料
URL:http://www.nttdocomo.co.jp/info/notice/page/120807_00_m.html
2012/08/07

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