ドコモ、基地局の非常用電源として軽量・省スペースで長時間利用可能な燃料電池を導入

ドコモ、基地局の非常用電源として軽量・省スペースで長時間利用可能な燃料電池を導入
株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ(NTTドコモ)は、基地局の非常用電源として燃料電池を2013年3月から導入すると発表した。今年度中に関東甲信越の一部基地局に先行導入を開始し、2013年度から順次、他地域の基地局に導入していく予定だ。

今回導入する燃料電池は、これまで使われてきた鉛蓄電池と比較して重量が約14分の1、容積が約2分の1になり、非常用電源として40時間以上運用することが可能となる。当初は燃料として濃度60%未満のメタノール水溶液を使用し、将来的にはバイオ燃料化も検討する予定。

また、同社は災害時などに遠隔操作で基地局の消費電力を抑制することにより、サービスエリアを維持しながら非常用電源を長持ちさせることが可能な機能を開発し、全国の対象基地局に導入したと発表した。従来は停電などで基地局装置が非常用電源による運用となった場合、現地作業による省電力化を実施することで電力消費を抑制していたが、今後は遠隔操作により省電力を行うことにより、携帯電話サービスをより長時間提供できるようになる。

同機能はソフトウェア変更により2012年4月から導入し、7月に対象基地局に導入が完了した。すでに7月の九州豪雨や9月の台風17号の際にも運用したという。


燃料電池と鉛蓄電池

発表資料
URL:http://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/2012/10/25_00.html
2012/10/26

MdN DIのトップぺージ