Googleと日本ペンクラブが共同声明を発表-図書館プロジェクトについて協力関係を構築

Googleと日本ペンクラブが共同声明を発表-図書館プロジェクトについて協力関係を構築
Googleと日本ペンクラブは、「Google図書館プロジェクト」において、デジタル化された日本語の作品および将来デジタル化される可能性のある日本語の作品の利用について、双方の基本的立場を尊重しつつ建設的な協力関係を構築していくことに合意したと発表した。

同プロジェクトでは、米国の図書館でデジタル化された書籍に、著作権保護期間内の日本の出版物が含まれていることについて日本の著作権者から懸念が示されていた。今回の合意はこの懸念を解決し、協力関係を構築する出発点となるとしている。

同合意の中には、Googleブック検索で検索した際に、表示されるスニペット(数行の抜粋表示)を、日本ペンクラブ所属の著作者または当該作家の書籍を出版する出版社(著作権者)から要請があった場合に速やかにGoogleが削除するという項目が含まれる。また、作家や出版社から除外登録を受けた書籍については、同プロジェクトの今後の新たなスキャニングの対象から除外する。Googleは従来もこれらの対応を行っていたが、今回改めて、Googleの責任において確実に実施すると確認した。

これとは別に、Googleは著作権者からの要請がある場合に限り、スキャンされたデジタルデータを利用してGoogle Play上で電子書籍を販売する仕組みを提供する。

両者は同プロジェクトについて今後、法的手段をもって争わないことを約束し、日本ペンクラブの会員が同合意に疑義を呈した場合は会員に対して理解を求めるよう努力する。さらに今後、両者は現代日本文学その他の翻訳および普及事業も実施する予定としている。


発表資料

発表資料
URL:http://www.japanpen.or.jp/statement/20122012/google_google.html
2012/12/18

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