災害時にインターネット衛星を活用-日本医師会とJAXAが実証実験を共同で実施

災害時にインターネット衛星を活用-日本医師会とJAXAが実証実験を共同で実施
社団法人日本医師会と独立行政法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、大規模災害発生時における超高速インターネット衛星「きずな」の災害医療支援活動への活用について、実証実験を共同で実施することを目的に協定を締結した。

災害医療支援活動では関係者間で情報を共有することが必要となるが、被災状況によっては通常の通信環境が機能を停止し、インターネットが利用できなくなってしまうことも考えられる。

そのため、両者は2012年7月26日に、札幌市や首都圏に大震災が発生したというシナリオの下に「きずな」を介して、日本医師会、北海道医師会、埼玉県医師会の間でTV会議を行った。さらにその中で、クラウドにより被災地のカルテや避難所の情報などを共有するデモンストレーションも行った。

今回の協定はこのときの結果などを踏まえて、より有効なインターネット衛星による災害時の情報共有手段の確立を目指して締結したという。今後、両者は協力して実証実験を行い、次の大規模災害において有効な支援活動を行えるよう努めるとしている。


日本医師会の横倉会長(左)とJAXAの立川理事長(右)

発表資料
URL:http://www.jaxa.jp/press/2013/01/20130130_kizuna_j.html
2013/01/31

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