【page2013】ナナオのデザイナー向けカラーマネジメント液晶ディスプレイ「ColorEdge CX240-CNX」に注目

【page2013】ナナオのデザイナー向けカラーマネジメント液晶ディスプレイ「ColorEdge CX240-CNX」に注目




2013年2月6日~8日に東京都内で開催されている「page2013」。株式会社ナナオのブースでは、2012年末にラインアップを一新したカラーマネジメント液晶ディスプレイ「ColorEdge」シリーズなどの製品を展開している。今回はデザイナー向けカラーマネジメント液晶ディスプレイ「ColorEdge CX240-CNX」を中心にお話を伺った。

取材・文=佐藤勝(株式会社フレア)

外付けセンサーで調整後、自動で色表示を維持

「ColorEdge CX240-CNX」(以下、CX240)は、ColorEdgeシリーズのミドルクラスに相当するカラーマネージメント液晶ディスプレイで、正確な色表示が求められるデザインの現場などでの使用を想定したモデルだ。外付けキャリブレーションセンサーを取り付け、色管理をサポートする専用ソフトウェア「ColorNavigator」で、「印刷用」「写真用」などの調整目標を選択すると、数分間の自動処理でキャリブレーションが完了する。さらに、出力見本と画面の表示を見比べながら白色点・輝度を微調整することで、より正確な色合わせが可能になるという。

液晶ディスプレイは長期間使い続けると色の表示が変わってしまうため、定期的な再調整が必要になるが、同製品は外付けセンサーでキャリブレーションした結果を、内蔵のコレクションセンサーで記憶。ディスプレイを使用していない時に自動で再調整を行って白色点と輝度を補正し、正しい色表示を維持してくれる。


ナナオブース


賑わいを見せる会場の様子


基本性能と使いやすさを重視した設計

CX240は光の反射や映り込みを軽減し、斜めの角度から見ても色変化が少ない24.1型ノングレア液晶ディスプレイ。長時間の作業でも目が疲れにくく、高コントラスト比で引き締まった黒色を表示できる。

同社では、新規に導入するデザイナー向けに、「ColorNavigator」と外付けの専用キャリブレーションセンサー「EX2」を同梱したモデル「CX240-CNX」(同社「EIZOダイレクト」で10万4,800円)を推奨している。DVIケーブル以外にMini DisplayPort〜DisplayPortケーブルも同梱されているので、MacBook Airなどの外付けディスプレイとして使う場合でも、すぐに使用開始できる。


専用ソフト「ColorNavigator」と外付けセンサーを使い、キャリブレーションを実施。簡単操作でより正確なカラーマッチングが可能だ


本体内蔵のコレクションセンサー。記憶したキャリブレーション情報をもとに、定期的に自動で輝度・白色点を補正する

厳密なカラーマネジメント環境を手軽に導入

ナナオブースでは、印刷業界標準である5000Kの色評価用蛍光管が入った蛍光灯スタンド「Z-208-EIZO」(同社「EIZOダイレクト」で1万4,800円)も展示。出力見本とモニター画面との厳密なカラーマッチングが可能だ。
「印刷物を見る環境光と、画面の表示をきちんと合わせることで作業効率も高まりますし、印刷した制作物の資料に自信を持ってプレゼンを行えたり、印刷会社へカンプとして渡すときもスムーズです」と、同社企画部・販売促進課の千早碧氏は話している。


色評価用の蛍光灯スタンド「Z-208-EIZO」(上)で出力見本とディスプレイ(右)の色を比較しているところ


カラーマネージメントツール
「Z-208-EIZO」


タブレット端末などの色特性を測定してディスプレイ上に疑似再現する機能(特許取得済み、CGシリーズのみ対応)も体験できる

カラーマネジメントのセミナーを開催

会期中、ナナオのブースでは毎日13:00、14:00、15:30の時間にカラーマネージメントの実践方法や、キャリブレーション手順などを学べる「EIZOカラマネセミナー」を実施している。事前登録不要で参加できるので、興味のある人は気軽にブースへ足を運んでみると良いだろう。


「EIZOカラマネセミナー」開催中のナナオブース


セミナー情報はこちら


セミナー参加者には「EIZOカラマハンドブック」とEIZOオリジナルトートバッグをプレゼントしている

株式会社ナナオ
URL:http://www.eizo.co.jp/
2013/02/07

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