docomo、世界初の屋外移動通信環境下での上り10Gbps達成。更なる超高速移動通信へ

株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ（docomo）は27 日、東京工業大学との共同実験で、屋外移動通信環境下においての伝送実験を2012年12月11日に行い、世界で初めて上り最大約10Gbpsのパケット信号伝送に成功したと発表した。

同実験は、余裕が無くなっている周波数の現状と急増するトラフィックの問題を解決するため、5GHｚ帯以上の高周波数帯を使い、10Gbps超の高い伝送速度の実現を目的にしているという。

実験は沖縄県石垣市浜崎町地区で行われ、平均時速約9kmで移動している車の内部にある移動局装置から、11GHz帯において400MHzの帯域幅で、複数本のアンテナを同時使用するMIMO空間多重技術を用いて送信し、基地局装置で受信するという手順で行われた。

この成功により、実験内容を下りパケット信号伝送に適応することで、現在提供している「Xi」（クロッシィ）での受信時最大100Mbpsの約100倍となる、下り最大約10Gbpsの高速通信が実現できるという。

同社によると、今後も高周波数帯におけるMIMO伝送技術などの無線アクセス方式の研究開発を継続し、移動通信システムの更なる高度化を目指すという。

発表資料