日立、携帯端末で目的地を指定できる1人乗り移動支援ロボット「ROPITS」を発表

日立、携帯端末で目的地を指定できる1人乗り移動支援ロボット「ROPITS」を発表
株式会社日立製作所は、携帯情報端末で指定した位置へ自律走行ができる「任意地点自律送迎機能」を備えた1人乗りの移動支援ロボット「ROPITS」を開発したと発表した。

同機能は携帯情報端末に表示された操作画面において、地図上の任意の地点を指定すると、その位置まで自律走行できる機能。同機能を活用することにより、同ロボットは任意地点まで自立的に搭乗者を迎えに行ったり、目的地まで連れて行ったりすることが可能となる。

ROPITSはお年寄りや歩行が困難な人の近距離移動の支援を目的に開発したもので、同社は自律走行技術を実用レベルに高めるため、2011年から茨城県つくば市の「モビリティロボット実験特区」に参画し、実際の歩道を使った走行実験を通じて、移動支援サービス機能の利便性向上と自立走行機能の信頼性向上を図るとともに、同ロボットが歩行空間などで人間と共生できるかという観点からも調査・研究を進めてきた。

ROPITSに採用した技術は、歩道の標高情報を国土地理院の電子地図や精度の高いRTK-GPSから取得して実際の環境形状を再現する「3次元環境形状地図」を使った高信頼自己位置推定技術、複数センサーを融合した3次元環境認識による障害物回避技術、アクティブサスペンションによる安定走行技術の3つで、同技術の詳細については、2013年5月22~25日につくば市で開催される「日本機械学会 ロボティクス・メカトロニクス講演会(ROBOMEC)」にて発表およびデモンストレーションを行う予定だ。


ROPITSと携帯端末予約用画面の例

発表資料
URL:http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2013/03/0312.html
2013/03/13

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