過去最大規模のサイバー攻撃、繋がりにくい・速度落ちるなど世界のネットに影響

過去最大規模のサイバー攻撃、繋がりにくい・速度落ちるなど世界のネットに影響
米Cloudflareが「インターネットをほぼ崩壊させるほどのDDoS攻撃が行われていた」という記事を発表した。

Cloudflareは以前にもこの大規模な攻撃に関する発表を行っていたが、The New York Timesが「スパム対策に取り組む団体「Spamhaus」に対するDDoS攻撃と、それを助けたCloudflare」という記事を公開し、その記事によって過去最大規模のサイバー攻撃が行われていたことが広く知られるようになった。

Spamhausに対するDDoS攻撃(大量のトラフィックの負荷による攻撃)は19日に始まり、その強力さにSpamhausがCloudflareに支援を求めた。Cloudflareが手を貸したことで、新たな攻撃が開始。DNSアンプ攻撃という、世界各地のオープンDNSサーバを使ったものになり攻撃規模が増大したという。

これでも陥落しないCloudflareに対し、攻撃者はCloudflareが使うプロバイダを標的に。プロバイダへの攻撃が始まると、欧州でインターネットの渋滞がみられ、何億ものユーザーが影響を受けたという。また、攻撃は最大で300Gbpsに達した。

インターネットへの巨大な攻撃によって、世界中に影響があることが改めて浮き彫りになった事件だが、CloudFlareは、インターネット界のある大物からこうしたメールを受取ったという。「私はインターネットの大規模攻撃に備える必要は無いと主張してきたが、人々を巻き込んだ二次的な被害を防ぐためにも、こうした大掛かりな攻撃に備えをしなければならなくなった。あなたがたはそこまでの域に到達したようで……おめでとう!」。

このほかCloudFlareは、今後はインターネットの構造の問題について、業界全体が強力して問題の解決に取り組む必要がある、とコメントしている。


Cloudflare

Cloudflareの記事
URL:http://blog.cloudflare.com/the-ddos-that-almost-broke-the-internet
2013/03/28

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