IBM、原子を使った世界最小の映画「A Boy and His Atom」を公開

IBM、原子を使った世界最小の映画「A Boy and His Atom」を公開
米IBMは、原子を使って製作した世界最小の映画「A Boy and His Atom(少年と彼の原子)」を公開した。同作品はギネス世界記録にも認定されたという。

同作品は何千もの正確に配置された原子を用いて、約250フレームのコマ撮り撮影で製作された。Atomという名の登場人物を描写しており、彼が1個の原子と仲良くなって踊りを踊ったり、キャッチボールをしたり、トランポリンの上で跳ねたりしながら楽しげな旅をするという内容となっている。

同作品は、IBMが発明してノーベル物理学賞を受賞した「STM(scanning tunneling microscope:走査型トンネル顕微鏡)」を使って原子を動かして製作。STMは個々の原子レベルの観測を初めて可能にしたツールで、摂氏マイナス268度で動作させて、原子の表面を1億倍超に拡大して観察できる。IBMの研究員は、配置した個々の原子を俯瞰する静止画像を作って、その繰り返しで242コマを撮影した。


「A Boy and His Atom」

発表資料
URL:http://www-06.ibm.com/jp/press/2013/05/0201.html
2013/05/03

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