バッファローとPacketVideo、DSDファイルをDLNA方式で配信できるNASを開発

バッファローとPacketVideo、DSDファイルをDLNA方式で配信できるNASを開発
株式会社バッファローと米PacketVideo Corporationは、共同でDirect Stream Digital (DSD)方式のオーディオファイルをDLNA仕様に準拠した方式で配信できるNASを開発したと発表した。両社はオーディオ機器メーカーへのサンプル機の提供と、製品化に向けた取り組みを開始する。また、5月9日から独ミュンヘンで開催されるイベント「HIGH END 2013」にて、実際にDSDファイルをDLNA方式でネットワーク再生するデモンストレーション展示を行う。

DSD方式とは音声信号を1ビットデータの濃淡で表現することにより、音波そのものに近い形で記録・再現する方式で、スーパーオーディオCDで採用されているほか、「OTOTOY」や「e-onkyo music」などのハイレゾ音源配信サイトでDSDファイルとしてダウンロード販売されている。

DSDファイルはこれまでHDDやUSBメモリに記録してPCやAVアンプで再生することはできたが、DLNA仕様に準拠した方式でのネットワーク配信については、対応するNASやオーディオ機器ともに製品化されていなかった。

今回の取り組みは、バッファロー製NASにDSD配信機能を実装してオーディオメーカーに提供することで、各社が製品にDLNA方式でのDSDファイル再生機能を搭載することを支援するもので、両社はDSDファイルとして一般的な2.8MHz/5.6MHzのDSF/DFF(DSDIFF)ファイルを配信する試作機を開発した。動作の検証にあたっては、DSD配信を行なっている「e-onkyo music」および「OTOTOY」の協力により、実際に販売されているDSDファイルを使用している。

バッファローは試作機をオーディオメーカー各社に検証用機として提供し、各社の相互接続検証をサポートする。また、今年発売のNAS新製品から順次、DSD配信機能を搭載した機器を製品化していく予定だ。


DSD対応NAS(イメージ)

発表資料
URL:http://buffalo.jp/product/news/2013/05/08_01/
2013/05/09

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