【ニコニコ超会議2】Event Report1

【ニコニコ超会議2】Event Report1

【ニコニコ超会議2】イベントレポート:
 来場者10万人突破、ボカロ・アルパカ・ホリエモン……カオスな盛り上がり







「ニコニコ動画のすべて(だいたい)を地上に再現する」をコンセプトとした超大型イベント「ニコニコ超会議2」が、2013年4月27日(土)・28日(日)に開催された。会場のブースでは、各政党によるトークイベント、ライブステージ、技術体験、ユーザー生放送からアルパカまでさまざまな催しが行われていた。ニコニコ動画の混沌がそのまま再現された圧巻のイベントの、いくつかのブースについて紹介していく。

取材・文=川俣綾加 撮影=片桐 圭

○「本当にそこにいる」と錯覚するほど

まず最初に目を引いたのが、ボーカロイドを使ったグラフィック技術だ。このブースでは、巨大な投影ディスプレイ「SORIS VLS」に投影されたGUMI(グミ)が音楽に合わせ踊っていた。左右どこから見ても、本当にそこに存在し空中で踊っているかのような錯覚を覚えるほどの立体的なグラフィック。来場者もこの技術に驚いていた様子で、スマホなどで撮影している人も多かった。


GUMIは「Megpoid(メグッポイド)」のイメージキャラクターだ

この展示の背後では、「VOCALO wagon」でボーカロイド楽曲やCG制作に関するさまざまな最新技術を体験できるコーナーも。ギラギラに輝くメタリックなワゴンも注目を集めていた。そしてすぐ隣では、「ボカロPの作業部屋」として、ユーザーから選ばれたボーカロイド楽曲の作り手たちの作業部屋を公開。他では見ることができない有名ボカロPたちの作業部屋は、それぞれの個性で彩られていた。


時間帯によってはトレーニングも受けられるようだった


さまざまな機材を揃えた本格派揃い

○AR技術の進化がスゴすぎる

次にご紹介したいのがこちらのブース。センサーで感知した人の動きを、透明なディスプレイに投影されたキャラクターがリアルタイムで再現してくれるというもの。ディスプレイの背後にいる男性がさまざまな動きに、「少し遅れて」ではなく同時にキャラクターも動いていた。

そして特に印象に残ったのが「ミニnicoFarre~AR技術体験~」のブースだ。映し出された初音ミクのARライブをカメラで撮影して技術体験できるのだ。正面からだけでなく、上下左右どの角度からでも撮影が可能。これは、ライブ撮影時に臨場感ある映像を撮影するために、さまざまな角度からの視点に対応したAR技術を実現しているのだという。


女の子のキャラクターの背後で、男性が踊っている


手に持っているカメラで撮影体験が可能だ

○超フードコードでお腹を満たしたら、もふもふしよう

「ニコニコ超会議2」で最もフィーチャーされているといっても過言ではない堀江貴文氏。思わず「ああ、ここにいたんですね!」と声をかけたくなってしまう全身パネルを発見。背後には「刑務所ダイエット」と大きく書かれている。


収監前・後のホリエモンと記念撮影できる

そして、来場者の空腹を満たしてくれる「超フードコード」で、イベント開催前から噂になっていた「ホリエモン弁当」を買ってみた。堀江さんの約30kg以上ものダイエットを支えた食事を再現したものだという。開けて見た時はシンプルな印象だったが、お腹を満たすには十分な上、栄養バランスは非常に良さそうだった。

また、自民党・石破茂幹事長プロデュースの「しげる亭特製カレー」も人気だった。公式サイトのプロフィールに「趣味は料理(カレーには自信あり)」「大学時代は4年間カレーを食べつづけた」というだけあり、ただよってくるカレーの香りに吸い寄せられる来場者が多いのも納得だ。


売り場にはホリエモン弁当が山積み


メンチカツ、麦めし、とろろ、漬け物にミニゼリー


「しげる亭特製カレー」には長い行列ができていた


大きな具がごろごろ入っている。これは満腹になれそう

さらに会場内を歩いていると、「超毛玉もふもふ牧場」という夢のようなブースを発見。中にはウサギ、犬、猫……そしてアルパカが! その魅惑のもふもふボディに触らんとする来場者が列をなしており、約1時間待ち。やはりもふもふした動物の力は絶大なようだ。


アルパカはおっとりしているかと思いきや、意外に動きが早い

○各方面からの注目が集まり、今後も超進化の予感

普段からニコニコ動画やオタクカルチャーになじみのない人からすれば、政党ブース、戦車、アルパカやボーカロイド、と聞いてもいまいち「だから何のイベントなの?」とピンと来ない人も多いかもしれない。

一言でいうなら、これは「大人がやりたかった文化祭」だ。会場には10代の若者も多く見受けられたが、40代以上の人々もたくさんいた。また、会場に設置されたブースは多彩で縛りが無い。このごちゃ混ぜ感もまさに「文化祭」だろう。

さらにブースでは、可愛いキャラクターたちのような、ゆるっとした表皮の下で作り手たちのエッジな“本気の姿勢”が垣間みれるのも特筆すべき点だ。

来場者数が昨年よりも1万人増え、10万人を超えた同イベント。すでに2014年4月26日(土)・27日(日)に「ニコニコ超会議3」の開催が決定しており参加団体も増えると予想され、さらなる巨大イベントになることは間違いない。一度足を運んでみれば、大掛かりなこの“大人の文化祭”にやみつきになるはずだ。






ニコニコ超会議2
ニコニコ超会議2実行委員会
URL:http://www.chokaigi.jp/2013/guide.html
2013/05/13


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