キヤノン、現実と仮想を融合してCG表示する「MRシステム」対応の手持ち型ディスプレイ開発

キヤノン、現実と仮想を融合してCG表示する「MRシステム」対応の手持ち型ディスプレイ開発
キヤノン株式会社は12日、現実の映像とデジタルデータをリアルタイムで融合するMR(Mixed Reality)システム「MREAL」(エムリアル)を搭載した、手持ち型ディスプレイを開発中だと発表した。本製品は、6月19~21日に東京ビッグサイトで開催される「第21回 3D&バーチャルリアリティ展(IVR)」に参考出品する予定だという。

MR(Mixed Reality)システムは、ディスプレイを通して見た現実の映像にデジタルデータを融合し、CGを実寸大で表示する映像技術。

例えば、開発中の車のクレイモデルの代わりに、MRシステムで完成予想のCGを表示させ、スタイリングやカラーの検証などを何度も行うことができる。これにより、試作コストの削減や開発期間の縮小が可能になるという。

また、データは共有できるので、離れた場所にいるデザイナーとエンジニアが同じ映像を見ながら、意見を交換したりイメージの共有が可能になるという。

併せて、「MREAL」の精度と利便性を向上する、新ソフトウエアも開発中であり、手持ち型ディスプレイ・ソフト共に2013年年末の商品化を目指すとしている。


発表資料


「MREAL」紹介動画「MREAL」紹介動画(使用機器は頭部装着型のディスプレイ「HM-A1」)

MRシステムホームページ
URL:http://www.canon-its.co.jp/mr/
2013/06/12

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