新型iPhoneの製造原価が分析される--iPhone5sは199ドル、iPhone5cは173ドル

新型iPhoneの製造原価が分析される--iPhone5sは199ドル、iPhone5cは173ドル
米分析会社のIHSは新型iPhoneの製造原価を分析し、その調査結果をテクノロジーブログAllThingsDが報じている。

20日に発売されたばかりのアップルの新スマートフォンiPhone5sとiPhone5c。日本ではソフトバンク、au、ドコモの携帯3社が揃い、大きな話題となっているが、アメリカでもテクノロジーやITに興味を持つ層にとって注目の的であり、世界的にも発売から3日で900万台を売り上げたように大きなトレンドになっている。

今回、発表されたのは、新型iPhoneの製造原価。米分析会社のHISが端末を分解してパーツごとに価格を設定し、組み立てコストを足して製造原価としている。それによると、iPhone5sは16GBモデルが199ドル、64GBモデルが218ドルとなった。この数字は、昨年iPhone5を調査した時に出した205ドルに近いという結果になった。


iPhone5s

また、iPhone5cの製造原価は、173~183ドルの間であるとされ、製造原価という面では5sと5cは大きな差が無いことがわかった。両モデルのアメリカでの販売価格は、iPhone5sは649~849ドル、iPhone5cは 549~649ドルで、原価率ではiPhone5sの方が優秀という結果になった。


iPhone5c

これまでのAppleは、原価率を抑えて販売することで、高収益体質を保ってきた。ただ、iPad miniの現行モデルは原価率が高く、全体の利益率を下げていた。今回の調査でiPhone5sが前モデルの製造原価とほぼ変わらない数字を保ったことで、このまま売り上げが伸びれば、サムスンの「GALAXY」を始めとするAndroid勢に押されているAppleが、反撃に転じる大きなきっかけになるかもしれない。


AllThingsDの記事

AllThingsDの記事
URL:http://allthingsd.com/20130924/teardown-analysis-shows-iphone-5s-costs-at-least-199-to-build-173-for-the-5c/
2013/09/25

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