ソフトバンクモバイル、屋外イベントで大容量Wi-Fi通信を実現するシステムを開発

ソフトバンクモバイル、屋外イベントで大容量Wi-Fi通信を実現するシステムを開発
ソフトバンクモバイル株式会社は、屋外で開催される大規模イベントなどにおいて、大容量のWi-Fi通信を実現する「5.6GHz帯空間分割マルチチャネルWi-Fiシステム」を開発したと発表した。2013年11月3日に宮城県石巻市で開催される「ツール・ド・東北2013」において、同システムを用いたサービスを石巻専修大学敷地内で提供する。

同システムはWi-Fiアクセスポイント装置とアンテナで構成されるもので、1つの装置に6台の5.6GHz帯のWi-Fiアクセスポイントを実装し、最大6チャンネル(帯域20MHz×6チャネル)の通信を可能としている。同一場所に設置した複数のWi-Fiアクセスポイント間の隣接チャネル干渉の軽減と通信可能距離を確保するため、指向性が鋭く利得の高いアンテナを利用している。

実際のサービスでは、各指向性アンテナを少しずつ異なる方向に向ける「空間分割技術」と組み合わせることで、チャネル間で電波干渉のない広いサービスエリアを確保する。また、災害時に通信障害が発生しているサービスエリアを迅速に復旧させることを目的として同社が開発した「係留気球無線中継システム」で用いた係留気球にも搭載できるように、小型軽量化した装置も併せて開発した。

同システムを係留気球と併せて使用することで、会場が広くユーザーの多い大規模イベントにおいて接続品質の大幅な改善が期待できる。


システムの構成

発表資料
URL:http://www.softbank.jp/corp/group/sbm/news/press/2013/20131029_03/
2013/10/30



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