NASAが核の崩壊を示唆した「アイソン彗星」、再び輝きを増す

NASAが核の崩壊を示唆した「アイソン彗星」、再び輝きを増す
米航空宇宙局(NASA)は27日(米国時間)、太陽観測衛星SOHOが撮影した「アイソン彗星」を動画形式で公開した。

太陽への接近距離が近く、明るく輝くことと長い尾が観測できるとされ、世紀の天体ショーとして期待される「アイソン彗星」。ところが25日、彗星の輝きが失われたことを受けてNASAは、「彗星の核が既に崩壊している可能性がある」と発表していた。

彗星の大きな観測チャンスは、太陽への最接近日である11月29日から少し過ぎた12月初旬と予測されていたため、多くの天体ファンがこの発表に落胆の声を上げていたが、27日には太陽観測衛星SOHOが撮影した「アイソン彗星」が公開され、彗星も再び明るく見えるようになったため、核がまだ健在である可能性が高くなった。

ただ、最接近日を控え、太陽から受ける影響はますます大きくなり、核が保たれるかどうかは不透明な状況になっている。太陽から1万天文単位以上離れた「オールトの雲」からはるばるやってきたと推測される「アイソン彗星」。無事に太陽との接近を果たし、再び輝く姿を見せてもらいたい。

公開された動画
(中央が太陽、右から接近するのがアイソン彗星)



発表資料

発表資料
URL:http://www.nasa.gov/content/goddard/soho-shows-new-images-of-comet-ison/#.Upb00uK7Tpc
2013/11/28

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