シマンテック、ワンクリック詐欺の新たな手口に注意呼びかけ

シマンテック、ワンクリック詐欺の新たな手口に注意呼びかけ

株式会社シマンテックは、ユーザーを詐欺サイトに誘導する悪質なアプリについて、新たな手口としてスパムメッセージが使われるようになったとして注意を呼びかけている。

Google Playではユーザーを詐欺サイトに誘導する何千ものアプリが公開され、日本ではこれを「ワンクリック詐欺」と呼んでいる。2013年の1年間で公開された詐欺アプリは合計すると3000種を越えることが確認されているが、詐欺師たちは昨年の10月までに新しい亜種をGoogle Playで公開するのをやめており、その理由はわかっていないとしている。

一方、こうした悪質なアプリはGoogle Playでは公開されなくなったが、最近では詐欺サイトに誘導するために別の経路が使われているという。その手口の一つがスパムで、スパムメッセージにはアダルト動画サイトへのリンクが掲載されており、動画を無料で鑑賞できると謳い電話をかけてサイト登録に誘導。電話をかけると自動システムが電話を受け、ユーザーのモバイルデバイスの電話番号を保存する。

いくつかのステップを経る中で、「無料」という単語が完全に消えて購読料金に関する小さな注意書きが掲載されており、それに気づかずにダウンロードボタンをタップすると有料サービスに登録したことに。ユーザーは法外な料金を請求されてしまう、というものだ。期日までに料金が支払われないと、詐欺師が督促電話をかけてくることもあるという。

同社では、こうした詐欺は毎日のように発生しており、引き続きワンクリック詐欺に警戒し、迷惑メール(スパムメール)のリンクは絶対にクリックしないよう呼びかけている。


ワンクリック詐欺サイトに誘導するアプリが 2013 年中に Google Play で公開された総数

発表資料
URL:http://www.symantec.com/connect/blogs-335
2014/01/31

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