高校生がスパコン利用で5×5の魔方陣の全解を求めることに成功

高校生がスパコン利用で5×5の魔方陣の全解を求めることに成功

筑波大学計算科学研究センターは、全国共同利用施設として一般公募による「学際共同利用プログラム」を実施しており、平成25年度に茨城県立並木中等教育学校4年次(高校1年)の杉崎行優さんの申請が採択されたと発表した。杉崎さんは同センターの朴泰祐教授との共同研究により、スーパーコンピュータ「T2K-Tsukuba」を使った並列計算で5×5の魔方陣のすべての解を求めることに成功した。

魔方陣とは、正方形のマス目に縦・横・斜めの合計が同じになるように数字を置いたもので、5×5の魔方陣の全解は2億7530万5224通りあることがすでにわかっている。杉崎さんは「枝刈り法」を改良した求解アルゴリズムを考案して、スパコンに並列計算させるためのプログラムを開発し、朴教授は並列データの収集や並列化に関する詳細なアドバイスを行った。並列計算は同コンピュータの全648ノードのうち32ノードを使って行われて、最速で約2時間36分で全解が求められた。


5×5の魔方陣の例

発表資料
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