株式会社ドワンゴと公益社団法人日本将棋連盟、株式会社デンソーは、3月15日から4月12日にかけて開催する「第3回将棋電王戦」において、デンソーが協賛すると発表した。産業用ロボットを手がけるデンソーは、コンピュータソフトの指し手を盤上に再現するロボットアームを全5局において提供する。

これまでのプロ棋士とコンピュータソフトの対局では、ソフトが指示した手を人間が代わりに指していたが、今回、プロ棋士の向かい側で将棋を指す相手は、プロ棋戦用に開発されたロボットアームとなる。ロボットアームは、デンソーの子会社である株式会社デンソーウェーブの垂直多関節ロボット「VS-060」をベースに、棋士が安全かつストレスなく真剣勝負を行えるよう一部開発・改良を施し、初めてプロ棋戦での採用を実現した。

駒が斜めになっていたり、ずれて置かれたりしても、アーム先端に装着したカメラが多方向から画像認識して、1ミリの誤差もない着手を実現する。駒はコンプレッサーで吸着し移動させるため、隣の駒に触れることがなく、公式棋戦と同じ将棋盤と駒を使用できる。ゆっくり指すことも、高速な早指しも自在に設定可能で、長時間の連続稼働も可能だ。また、棋士とロボットアームの間には目に見えない安全柵（エリアセンサー）を設置する。

発表資料
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