宇宙航空研究開発機構（JAXA）と米国航空宇宙局（NASA）は、2月28日に種子島宇宙センターから打ち上げられた全球降水観測計画主衛星（GPM主衛星）が初画像を取得したと発表し、この画像をWebサイトにて公開した。

同衛星による全球降水観測計画（GPM計画）は、JAXAとNASAが進める国際共同ミッションで、GPM主衛星と他の協力機関の副衛星群により、1日に複数回、地球全体の降水（雨や雪）を観測する。GPM主衛星には、JAXAが情報通信研究機構（NICT）と共同で開発した2周波降水レーダ（DPR）と、NASAが開発したGPMマイクロ波放射計（GMI）の2つのミッション機器を搭載している。

DPRは3月9日から、GMIは3月5日から初期チェックアウトを開始し、同チェックアウト中に取得したデータから試験的に処理を行い、初画像として公開した。公開された画像からは、3月10日22時39分頃（日本時間）にGPM主衛星がとらえた、日本の東海上（北緯40度、東経167度付近）にある発達した温帯低気圧による降水の強さの分布がわかる。DPRによる降水の三次元分布と、GMIによる降水の平面分布の2つの画像が用意されている。

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