H.I.S.などのサイトで銀行口座情報を狙う攻撃が発生

H.I.S.などのサイトで銀行口座情報を狙う攻撃が発生

株式会社シマンテックは公式ブログにて、Adobe Flash Playerに存在するバッファオーバーフローの脆弱性(CVE-2014-0515)を悪用する攻撃が増加していることを5月中旬に確認し、この傾向がまだ続いているとして注意を呼びかける文書を発表した。

同社は、この攻撃の大部分は日本を標的としており、株式会社エイチ・アイ・エス(H.I.S.)のWebサイトやブログサービス「JUGEM」、動画共有サービス「pandora.tv」などのサイトが、日本での攻撃を引き起こすように侵害されたと発表している。また、これらのWebサイトに加えて、JUGEMレンタルサービスを使用しているブログサイトも影響を受けたという。

これらの攻撃は主に、Webサイトを閲覧するとユーザーが気付かないうちにマルウェアがダウンロードされる「ドライブバイダウンロード」によって実行される。Flash Playerが古いバージョンのままだと悪質なファイルが実行され、ユーザーから銀行口座情報を盗み取るマルウェアの「Infostealer.Bankeiya.B」に感染してしまう。

H.I.S.やJUGEMでも、このような攻撃に関する文書を発表しており、セキュリティソフトを最新状態にするなどの対策を呼びかけている。


攻撃の大部分は日本が標的

発表資料(シマンテック)
URL:http://www.his-j.com/info/20140530_v01.pdf
発表資料(JUGEM)
URL:
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