JPNIC、gTLD追加による名前衝突問題について注意喚起

JPNIC、gTLD追加による名前衝突問題について注意喚起

一般社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター(JPNIC)は、2013年10月から1300を超える新たなgTLDの委任が順次開始されて、今後インターネットで多くのTLDが使い始められることにより、DNSによるセキュリティリスク「名前衝突(Name Collision)」が広範囲に発生する可能性があるとして、注意を呼びかける文書を発表した。

名前衝突問題は、これまで「既存のTLDに存在しないから問題ない」として組織内ネットワークで利用されていたドメイン名が、 新しくgTLDとして追加されたドメイン名と同じ文字列として衝突してしまうセキュリティリスク。 これにより、内部ネットワークに閉じた通信が意図せずにパブリックなDNSに到達したり、その逆の通信が行われたりして、 「サービスが利用できない」「情報が漏えいする」といった混乱がインターネット上に起こる可能性があるという。

同センターは、この問題に対する国内での広範な周知に向けて、業界の専門家とともに検討する「新gTLD大量導入に伴うリスク検討・対策提言専門家チーム」を設立し、活動を続けてきており、今回、同チームの報告書が完成した。また、各対象者別の対策等を記したWebサイトも準備した。同センターは同サイトを利用して、社内などでこの問題の共有および対策を行ってほしいと呼びかけている。


名前衝突に関するWebサイト

発表資料
URL:https://www.nic.ad.jp/ja/dom/new-gtld/name-collision/
2014/06/10



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