ベネッセが顧客情報を漏洩、最大2070万件

ベネッセが顧客情報を漏洩、最大2070万件

株式会社ベネッセコーポレーションは、同社が提供する通信教育サービスなどの顧客情報が外部に漏洩したと発表した。顧客情報の漏洩が確定しているのは約760万件で、漏洩したと思われるデータベースに保管されている情報の件数から推定すると、最大約2070件の顧客情報が漏洩している可能性があるという。

これまでの経緯については、今年6月下旬に、通信教育事業を行うIT事業者からのダイレクトメールが同社の顧客宛てに届き始めて、顧客からの問い合わせが急増したため、同社は調査を開始した。調査の過程において、調査会社を経由して、名簿事業者が同社の顧客の個人情報を含むと思われるリストを扱っているとの情報を入手した。

そのリストを入手の上、同社が保有しているデータとマッチングさせた結果、同社しか保有していないデータが含まれており、かつ名簿の大半の情報が同社データと一致したことから、同社が保有するデータが漏洩した可能性が極めて高いと判断した。同社が漏洩ルートについて社内調査したところ、特定のデータベースから顧客情報が外部に持ちだされていたことが判明し、この件について警察や経済産業省に相談していたという。

同社は今後は警察の捜査に全面的に協力し、情報漏洩の原因や経路について全容解明に取り組むと説明している。また、漏洩が確認された顧客に対しては、同社より対応について連絡する。さらに、顧客情報の漏洩の原因究明と漏洩した情報が悪用されることによる顧客の二次的被害防止を最優先して取り組む構えだ。

なお、漏洩が確認された情報項目は、顧客の氏名および郵便番号、住所、電話番号、子どもの生年月日、性別で、クレジットカード番号や金融機関の口座番号、成績情報などの漏洩は確認されていないという。


発表資料

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